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業界動向

米ウォール街、ChatGPTブームの最大勝者にNvidiaを指名

公開 拡散指数 34

Bloombergによると、米ウォール街ではChatGPTの台頭に伴いNvidiaが最大の恩恵を受ける銘柄として急浮上している。シティグループは今後12カ月で最大110億ドルの売上増につながると試算。生成AIモデルによる膨大な計算需要が追い風となる一方、暗号資産ブーム終息時のような急減速リスクも指摘される。

米ウォール街、ChatGPTブームの最大勝者にNvidiaを指名
画像:finance.yahoo.com

ChatGPTが世界的なブームを巻き起こす中、ウォール街では「生成AIで誰が勝つか」よりも確実な賭け先として、計算基盤を牛耳るNvidiaに買いが殺到しています。

同社の株価は年初から約29%上昇し、S&P 500構成銘柄の中でトップクラスのパフォーマンスを記録しました。週明け月曜日にMicrosoftがOpenAIへの長期にわたる100億ドル規模の追加出資を発表すると、Nvidia株は一時6.5%の急伸を見せました。

生成AIブームがもたらす巨額のチップ需要

背景にあるロジックは極めて単純です。ChatGPTがエッセイを代筆し、質問に回答するたびに、裏側では大量のNvidia製GPUが高負荷の並列計算を処理しています。

シティグループのアナリスト、アティフ・マリク氏は先週、ChatGPTの急速な利用拡大により、今後12カ月間でNvidiaに30億ドルから110億ドルの売上がもたらされる可能性があるとの試算を示しました。この数値は、生成される単語数と単語あたりのチップ売上を元に算出されたものです。

バンク・オブ・アメリカもNvidiaを生成AIの恩恵を最も受ける企業筆頭に挙げ、ウェルズ・ファーゴは今後投入される新世代チップがさらなる計算需要を取り込むと分析しています。SPEAR Investの最高投資責任者イバナ・デレフスカ氏は、ChatGPTの成功に刺激された競合他社が追随するため、業界全体で巨額の設備投資が連鎖すると指摘しています。

暗号資産バブル崩壊の既視感

もっとも、半導体市場には依然として慎重論も漂っています。過去数年間、暗号資産マイニングによる特需の沸騰と急落を何度も経験してきた投資家にとって、急激な需要増が一時的な流行に終わるリスクは無視できません。

過去2年間にわたり売上高がそれぞれ50%以上急増した反動もあり、Nvidiaの2023年度の売上高は約270億ドルと、ほぼ横ばいに留まる見通しです。

さらに、株価は2021年11月の最高値から約半値まで下落したものの、予想株価収益率(PER)は約41倍と依然としてナスダック100の中で最も割高な水準にあります。アナリストの平均目標株価は200.68ドルで、今後12カ月の上昇余地は13%程度にとどまります。

なぜ重要か

開発者やビジネスパーソンにとって、この動きは「生成AI開発のコスト構造」を浮き彫りにしています。最先端モデルを自前で運用・訓練するハードルは極めて高く、当面は膨大な計算インフラ費用が重荷になります。一般企業にとっては、巨大基盤モデルの自社構築を目指すよりも、既存のAPIを組み合わせて実用的な業務課題を解くアプローチが現実的です。

業界全体で見れば、Nvidiaは生成AIというゴールドラッシュにおいて、確実に利益を上げる「ツルハシ売り」の地位を固めました。Microsoftの巨額投資の大半が計算リソースの拡充に消える構図は、競合するクラウド大手各社にハードウェア調達の軍備競争を迫ると同時に、中長期的にはNvidia依存から脱却するための独自チップ内製化を加速させることになります。

ハードウェアとソフトウェアの両面で築いたNvidiaの優位性は圧倒的ですが、現在の株価は過剰な期待を先食いしている側面が否めません。AIの商用化ペースが莫大なサーバー費用に見合わなくなった場合、過去のマイニング特需の収束と同様、手痛い評価額の調整が入るリスクには注意が必要です。

情報源 (1)

  1. [1]
    finance.yahoo.com(新しいタブで開きます)原文finance.yahoo.com

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