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NVIDIAが企業向けAIワークフロー「Blueprints」提供開始、デジタルヒューマンなど即時展開

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NVIDIAは企業向け生成AIワークフロー「NVIDIA Blueprints」を発表した。第一弾としてカスタマーサービス向けデジタルヒューマン、創薬スクリーニング、マルチモーダルPDF抽出を提供。リファレンスコードやHelmチャートが含まれ、企業はゼロから構築することなく自社データと連携したAIを導入できる。

NVIDIAが企業向けAIワークフロー「Blueprints」提供開始、デジタルヒューマンなど即時展開
画像:blogs.nvidia.com

多くの企業が最新のオープンソース基盤モデルを導入しようと試みていますが、業務で本当に使えるエージェント型AIを組み上げるには、検索基盤やモデルのチューニング、運用監視などを自力でつなぎ合わせる必要があり、開発の現場で大きな障壁となっていました。

米NVIDIAは8月27日、企業向け生成AIアプリケーションの構築と展開を加速するリファレンスワークフロー集「NVIDIA Blueprints」(発表当初の名称はNIM Agent Blueprints)を発表しました。開発者向けに、複雑なAIパイプラインを即座に動かせる青写真を提供する狙いです。

構築コードからデプロイ用Helmチャートまで同梱

NVIDIA Blueprintsは、特定の企業ユースケースに特化したAIワークフローのパッケージです。単なるサンプルコードの公開にとどまらず、NVIDIA NIMやパートナーのマイクロサービスで構築されたサンプルアプリ、詳細なカスタマイズ手順書、さらには本番展開用のHelmチャートまでが標準で揃っています。

対応するモデルは幅広く、Llama 3.1 405Bをはじめ、Google Gemma、Microsoft Phi、Mixtral、Nemotronなどのオープンソースモデルを組み込んで開発できます。

初期リリースとして提供されるのは3つのワークフローです。顧客対応向けのデジタルヒューマン、創薬プロセスを加速する生成仮想スクリーニング、そして複雑な文書からデータを正確に引き出すエンタープライズRAG向けマルチモーダルPDFデータ抽出です。

さらにNVIDIAは、利用データをNeMoやNVIDIA AI Foundryを通じてモデル改善に還元するデータフライホイールの仕組みも組み込みました。ユーザーとAIのやり取りが増えるほど、企業独自のNIMマイクロサービスが賢くなる設計です。

巨大な企業ITエコシステムを総動員

導入を支援するため、NVIDIAは名だたるITパートナーとタッグを組んでいます。業務自動化大手のServiceNowは、すでにNow AssistソリューションへNIMを組み込み、デジタルヒューマン技術の活用を進めています。

導入支援ではアクセンチュアやデロイトなどのシステムインテグレーターが参加し、開発環境にはLangChainやLlamaIndex、セキュリティ監視にはCrowdStrikeやDatadogなどが対応します。

実行基盤も問わず、主要パブリッククラウドや主要ベンダーのNVIDIA認定サーバーに対応します。NVIDIAは今後、小売向けアシスタントやソフトウェア開発向けなど、新たなBlueprintsを毎月追加していく計画です。

なぜ重要か

ハードウェア販売にとどまらず、エンタープライズAIの実行基盤そのものを押さえにいくNVIDIAの極めて手堅い一手だと考えられます。

企業の開発現場では、GPUインフラを調達しても実用的なエージェントをゼロから組む工数がネックになっていました。最初から動くマルチモーダルRAGやデジタルヒューマンの施工図が丸ごと手に入る価値は大きく、社内AI基盤のPoCを急ぎたいエンジニアなら、まず試してみる価値があります。

注目すべきは、オープンモデルを推奨しつつも、アーキテクチャの中核にNVIDIA NIMやNeMoを据えている点です。表向きはマルチクラウドかつ柔軟なオープンソース活用に見えますが、このワークフローを自社システムに深く組み込むほど、土台となるNVIDIAエコシステムから抜け出すハードルは高くなります。

クラウド各社が自社AIチップへの移行を促そうとする中で、上流のアプリケーション設計から企業を囲い込む強固な防壁として機能しそうです。

情報源 (1)

  1. [1]
    blogs.nvidia.com(新しいタブで開きます)原文blogs.nvidia.com

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