Neuralink、脳インプラントでロボットアームを操作する新治験を開始
Neuralinkは、N1脳インプラントを用いたBCI操作の対象を治験中の補助ロボットアームへと広げる実現可能性試験「CONVOY」の承認と開始を発表した。進行中のPRIME試験の被験者も登録可能で、デジタルな自由だけでなく身体の自由を取り戻す第一歩としている。
頭の中で考えるだけで画面上のカーソルを動かせるようにしたNeuralinkが、いよいよ現実世界に干渉するロボットアームの操作に乗り出しました。
Neuralinkは脳インプラント「N1」を用いた新しいフィージビリティスタディ「CONVOY Study」の承認と開始を発表しました。治験用の支援型ロボットアームを思考で制御することを目指します。
現在進行中の臨床試験「PRIME Study」に参加している被験者が、そのまま今回のCONVOY試験へ移行・重複登録できる仕組みになっています。
画面の中から物理空間への進出
これまでのPRIME試験は、パソコンやタブレット端末を操作する「デジタルの自由」の回復に主眼が置かれていました。
今回のCONVOY試験は、そのインターフェースを物理的な補助ロボットアームへと拡張するものです。Neuralinkはこれを、デジタルの自由に留まらず「身体的な自由」を取り戻すための重要な第一歩と位置づけています。
なぜ重要か
画面上でテキストを打つことと、目の前にあるコップを自力で掴むことでは、麻痺を抱える患者にとっての生活の質が大きく異なります。
すでにN1インプラントを埋め込んでいるPRIME試験の参加者をそのまま登録できる設計は、非常に賢明だと考えられます。新たな開頭手術や患者募集のコストをかけることなく、既存の被験者の協力によって運動制御アルゴリズムの検証を迅速に進められるからです。
ただし、平面上のカーソル移動と異なり、3次元空間で重量のある機械アームを動かすには、極めて高精度な神経信号の解読が求められます。患者のすぐそばで稼働する以上、誤作動を防ぐ安全性の確保が最大の関門になりそうです。
情報源 (1)
- @neuralink(新しいタブで開きます)原文twitter.com