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マスク氏のxAI、10万基の液冷H100クラスタを稼働 年内最強AIを目指す

公開 拡散指数 55

イーロン・マスク氏はxAIのメンフィス・スーパークラスタでモデル訓練を開始したと発表した。10万基の液冷Nvidia H100を単一RDMAで接続し、12月までに全指標で世界最強のAI完成を目指す。ただし100メガワットを超える電力供給契約は未締結とされる。

マスク氏のxAI、10万基の液冷H100クラスタを稼働 年内最強AIを目指す
画像:x.com

イーロン・マスク氏率いる新興AI企業のxAIが、テネシー州メンフィスに構築したスーパーコンピューター「Memphis Supercluster」において、大規模言語モデルのトレーニングを本格的に開始しました。マスク氏はXへの投稿で、これを世界で最も強力なAIトレーニングクラスターだとアピールしています。

同施設は同社の対話型AI「Grok」の次世代モデルを学習させるための拠点で、現地メディアのWREGによると、メンフィス市史上における新規参入企業としては過去最大の設備投資案件となります。

10万基の液冷H100を単一RDMAで束ねる

マスク氏が明らかにした仕様によると、このクラスターには10万基の液冷式Nvidia H100 GPUが組み込まれています。業界全体で最先端チップの奪い合いが続く中、極めて大規模な計算資源を一度に稼働させた形です。

さらに重要なのはネットワーク構成です。クラスター全体が単一のRDMAファブリックで構築されており、CPUに負荷をかけずに計算ノード間で直接低遅延な高速データ転送を行える仕組みになっています。

ただし、足元にはインフラ面の懸念も残されています。地元電力公社のテネシー川流域開発公社では100メガワットを超える電力需要に対して正式な契約を求めていますが、xAIは現時点でこの契約を締結できていません。

12月までに世界最強のAIを目指す計画

マスク氏はユーザーへの返信の中で、今年12月までにあらゆる指標において世界最強のAIをトレーニングすることを目指すと表明しました。孟菲スの施設がそのための強力な武器になると説明しています。

現在xAIはXの有料会員向けにGrokを提供していますが、OpenAIやGoogle、Anthropic、Metaといった強豪に対抗するためには、性能を一段引き上げたフラッグシップモデルが不可欠です。

もっとも、完全自動運転や火星移住計画などで度々目標期日を先送りしてきたマスク氏の経歴を考えると、年内達成というタイムラインには慎重な見方も広がっています。さらに競合のマイクロソフトとOpenAIもコードネーム「Stargate」と呼ばれる1000億ドル規模のスーパーコンピューターを計画中と報じられており、首位の座がいつまで続くかは不透明です。

なぜ重要か

一般ユーザーやXの有料プラン利用者にとっては、日常的に触れるGrokの能力が年内にも大幅に底上げされる可能性が出てきました。ただし現行モデルとの差を見極める前の段階で、先行投資として課金枠を広げる必要性はまだ薄いと言えます。

業界全体にとって、今回の動きは単一拠点で10万基のGPUを液冷とRDMAで直結するという、計算資源の物理的な力技競争が新たな段階に入ったことを示しています。アルゴリズムの工夫だけでなく、施設インフラをどれだけ短期間で立ち上げられるかが問われる時代になりました。

xAIの構築スピードと単一ファブリックにこだわった設計は、OpenAIとの差を一気に詰める賢い選択だと評価できます。しかし、100メガワット超の電力契約が未締結のまま見切り発車している点は、事業継続上の大きな火種です。力技で並べたハードウェアを安定稼働させ、公約どおり12月に結果を出せるかどうかが成否の分かれ目となります。

情報源 (2)

  1. [1]
    @elonmusk(新しいタブで開きます)原文x.com
  2. [2]

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