米MicrosoftとOpenAI、人型ロボットの米Figure AIへの出資を協議中か
MicrosoftとOpenAIが、人型ロボットを開発する米スタートアップFigure AIに最大5億ドルを出資する方向で協議していると報じられた。Microsoftが約9500万ドル、OpenAIが500万ドルを投じる見込みで、プレマネー評価額は約19億ドルに達する可能性がある。同社はFigure 01を開発中で、交渉は継続中だ。

大規模言語モデルを手がける巨大テック企業が、自前のAIにいよいよ物理的な「身体」を与えようとしています。
報道によると、MicrosoftとOpenAIが、人型ロボットの開発を手がけるスタートアップ「Figure AI」に対して最大5億ドルの出資を行う方向で協議を進めています。この取引がまとまれば、資金調達前のFigure AIの企業評価額は約19億ドルに達し、同社のユニコーンとしての企業価値はほぼ倍増する可能性があります。
ただし調達交渉は現在も進行中であり、具体的な投資額などの条件は変更される余地が残されています。
Microsoftが約9500万ドル、OpenAIも追資へ
提示されている出資案では、Microsoftが約9500万ドルという大部分を拠出し、OpenAIは約500万ドルを出資する計画とされています。
Figure AIにとっては極めて大きなステップです。同社は昨年5月、Parkway Venture Capitalが主導するラウンドで7000万ドルを調達したばかりでした。CEOのBrett Adcock氏は、実用的で商業的に成り立つ人型ロボットをいち早く市場へ投入するパイオニアになるという強い意欲を示しています。
同社が開発を進めているのが、自律型人型ロボット「Figure 01」です。人間のように考え、学習し、周囲の環境と相互作用するように設計されており、人間そっくりの外観と動作を備えています。
狙いは明確で、労働力不足への対策と危険作業の代替です。製造現場、物流倉庫、小売業などの構造化された反復作業にまず投入し、グローバルなサプライチェーンを支援する青写真を描いています。
OpenAIによるロボティクスへの投資は今回が初めてではありません。今月初めにも、同社が出資するノルウェーのAIロボット新興企業「1X Technologies」が1億ドルの資金調達を発表していました。
なぜ重要か
テキストボックスの中で動くだけのAIから、物理空間で手足を動かす具身AI(Embodied AI)への移行が本格化していると私たちは考えます。
ユーザーや製造業の現場視点で見ると、人型ロボットはこれまで実証実験止まりのものが大半でした。しかし、OpenAIの知能とMicrosoftの資本がバックにつくことで、工場や倉庫の自動化を検討する企業にとって現実的な選択肢になり得ます。とはいえ、すぐに現場へ導入できる段階ではありません。産業現場で求められる安全基準や故障率の低さをクリアできるかは、まだこれからの課題です。
業界全体への影響として、この動きはTeslaのOptimusをはじめとする競合他社に強いプレッシャーを与えます。すべてを自社で抱え込む垂直統合モデルに対し、基盤モデル大手がハードウェア専業のスタートアップと組む水平分業アプローチがどれだけ速く進化できるかの勝負になるはずです。
今回の枠組みは、Microsoftが資金の大部分を出し、OpenAIが頭脳と知名度を提供するという点で非常に合理的です。一方で、まだ製品を大規模展開していない段階で評価額が20億ドル近くに跳ね上がるのは、期待先行の感も否めません。現場での実証結果が伴わなければ、評価額の調整を迫られるリスクも抱えています。
情報源 (1)
- analyticsindiamag.com(新しいタブで開きます)原文analyticsindiamag.com
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