Meta、10億ドル投じたカンザスシティのデータセンター稼働開始 AI特化型は2026年に
Metaは10億ドル超を投じたミズーリ州カンザスシティのデータセンターが正式稼働したと発表した。100%再生可能エネルギーに対応する。同社はさらに、AI向けに設計を最適化した次世代データセンターを2026年から順次稼働させる計画も明らかにした。

巨大なデータセンターを建設するには、何年もかかる歳月と莫大な資金が必要です。
Meta はミズーリ州カンザスシティに建設していたデータセンターが正式に稼働し、トラフィックの処理を開始したと発表しました。2022 年に計画が始動したプロジェクトで、投資額は 10 億ドルを超えています。
電力網の強さや建設人材の豊富さを理由に選定されたこの拠点では、工事のピーク時には平均 1,500 人の作業員が従事しました。しかし、完全稼働後に常駐する運用スタッフは 100 名強にとどまります。この自動化の高さは、現代の大規模インフラならではの数字です。
環境面では LEED ゴールド認証を取得しており、100% 再生可能エネルギーで電力を調達するほか、独自の高効率な冷却技術を導入しました。建設中には調整池の雨水を再利用することで、100 万ガロン以上の飲料水を節約したとしています。
本格的な AI 最適化拠点は 2026 年から
カンザスシティの拠点は現在、同社のソーシャルメディアなど世界中の数十億人をつなぐ既存トラフィックを処理しています。
しかし、今回あわせて公表された今後の計画こそが注目に値します。Meta によると、AI に特化した設計を持つ次世代データセンターの第 1号は、2026 年に稼働を開始する予定です。
2026 年稼働の施設では、カスタムハードウェアを組み合わせ、高い演算性能と柔軟性を両立させます。さらに、AI 自身を使って電力や水などのリソース管理を効率化する仕組みも盛り込まれる予定です。
Meta はこれまでに 6 か国で 15 ギガワットを超える再生可能エネルギーを購入していますが、今後も地域の電力会社と連携し、送電網の大規模なアップグレードを進める方針を示しています。
なぜ重要か
一般のユーザーにとって、この拠点の稼働で日常的なアプリの挙動が急激に変わるわけではありません。しかし、サービスの安定稼働を底支えする意味では極めて着実な前進です。
より重要なのは、Meta が示した「AI 最適化データセンターは 2026 年」というタイムラインです。モデルの開発やアルゴリズムの進化は数か月単位で進みますが、それを受け止める物理的な施設には数年のリードタイムがかかるという現実が浮き彫りになっています。
私たちは、Meta のこの段階的なアプローチは手堅いと見ています。2022 年に設計された施設を無理に AI 特化へ大改造せず、まずは従来型トラフィックの基盤として確実に立ち上げ、次世代の高発熱・高密度ラック用には専用設計を別ラインで準備しているからです。
ただし、数年単位の先行投資にはリスクも伴います。2026 年に稼働する専用施設が、その時点で最前線にある AI モデルの要求仕様や通信帯域と完全に一致するかどうかは、ハードウェアの進化スピードを考えると紙一重の賭けになりそうです。
情報源 (1)
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