Meta、テキストからゲームを作る「Horizon Create」と「Horizon Studio」を発表
MetaはMeta Connectにて、自然言語のプロンプトから2D・3Dゲームを丸ごと生成できる「Horizon Create」と「Horizon Studio」を発表した。スマホとブラウザで連携して編集でき、完成したゲームはFacebookやInstagramでインストール不要で直接プレイ可能。現在ウェイティングリストを受け付けている。

マルチプレイヤー対応の3Dゲームを作るには、プログラミングやモデリングの習得に加え、高価なPC環境や最初のプレイヤーを集める過酷なマーケティングが必要でした。
MetaはMeta Connectにおいて、その制作工程をテキストプロンプトへと集約する新ツール「Horizon Create」と「Horizon Studio」を発表しました。Meta Horizon Engineの自律型生成機能を基盤に、自然言語から直接2Dや3Dのゲームを構築できる環境を提供します。
スマホでプロンプトを入力、ブラウザで詳細調整
Horizon Createは、手元で思いついたアイデアを即座に形にするための独立したモバイルアプリです。
友人にゲームのルールを説明するように文章を入力するか、用意されたテンプレートを選ぶだけで、環境やキャラクター、難易度バランス、成長システム、マルチプレイ機能まで備えたゲームが生成されます。
制作プロセスもスマートフォン向けに最適化されています。生成指示を出した後は別のゲームを遊んで待つことができ、準備ができたら通知が届きます。複数のプロジェクトを並行して走らせることも可能です。
より細かい調整を行いたい場合は、PCのブラウザからHorizon Studioへシームレスに移行できます。共通のバックエンドを採用しているため、アセットや制作履歴をそのまま引き継ぐことができ、高性能なゲーミングPCやソフトウェアのインストールは不要です。
Horizon Studioでは、プロンプトによる指示に加えて、視覚的なエディタを使ってオブジェクトの配置、アセットの差し替え、スクリプトのパラメータ調整などを手作業で細かく追い込むことができます。
インスタのフィードから数秒でマルチプレイ参加
今回の発表で最も強力なのは、ゲームの配信と集客がMetaの巨大なソーシャル機能と直結している点です。
どちらのツールから公開しても、ゲームはFacebook、Instagram、Horizon上でネイティブ配信されます。Instagramをスクロールしているユーザーがゲームの短い動画クリップをタップすれば、アプリストアを経由することもダウンロードを待つこともなく、数秒でマルチプレイセッションに参加できます。
Metaによると、露出の基準はエンゲージメントや継続率などの面白さを重視し、質の低いコンテンツは自然に淘汰される仕組みを採用しているとのことです。自動年齢レーティングやコンテンツ安全性審査も組み込まれており、現在は早期アクセスのウェイティングリストを受け付けています。
なぜ重要か
コードや3Dグラフィックの知識がないクリエイターにとって、ゲーム制作の参入障壁は一気に下がりました。数か月かけて開発環境を学ぶ必要がなく、思いついたルールが面白いかどうかをその場で検証できるため、すぐにテスト登録を試す価値があります。
業界全体で見れば、Robloxが支配してきたUGCゲーム市場に対するMetaからの正面攻撃と言えます。Robloxが独立したアプリ内でのプレイを前提としているのに対し、MetaはInstagramやFacebookという日常的な情報フローの中にゲームを直接埋め込む武器を持っています。
モバイルでの即時生成とSNSフィード直結の配信を組み合わせたアプローチは極めて合理的だと考えられます。しかし懸念されるのは、生成AI特有の質のばらつきと粗製乱造です。タイムラインが似通ったミニゲームで埋め尽くされれば、ユーザーはすぐに飽きてしまいます。アルゴリズムが本当に遊ぶ価値のあるゲームを正確に見つけ出せるかどうかが、成否を分ける鍵になりそうです。
情報源 (1)
- developers.meta.com(新しいタブで開きます)原文developers.meta.com