Meshy 5 Preview公開:高精細3Dモデル生成と500種以上の新アニメーションに対応
Meshy.aiは「Meshy 5 Preview」を公開した。多視点画像からの生成精度が向上し、エッジの立ったシャープな形状表現や500種以上のリギング済みアニメーションに対応した。ゲーム制作などの現場において、手作業によるモデル修正やボーン調整の手間を大幅に削減できる。
3D制作に携わる人にとって、AI生成ツールの最大の悩みは出力されるモデルの「甘さ」でした。輪郭が溶けた粘土のようになり、トポロジーの乱れやゴミ取りの手間を考えると、結局ゼロから作った方が早いというケースも少なくありませんでした。
そんな課題に対し、AI 3D生成プラットフォームのMeshyが最新バージョンとなる「Meshy 5 Preview」を公開しました。
エッジの鋭さと複数視点入力に対応
約1年前にリリースされたMeshy 4では、テキストからの3D生成ワークフローや再試行機能が改善されましたが、今回のMeshy 5 Previewは形状の精度そのものに踏み込んでいます。
最大の特徴は、メカなどのハードサーフェスから有機的なキャラクターまで、エッジが際立つシャープなジオメトリを出力できるようになった点です。メッシュの整合性が向上し、不自然な歪みや欠損が大幅に減少しました。
さらに、複数視点の画像入力に対応した点も現場視点では大きな進化です。これまでは1枚の画像から背面をAIの推測に頼って生成していましたが、Kontextを活用したマルチビュー入力により、裏側まで破綻の少ない完全な3Dモデルが作れるようになりました。また、指示文の作成を補助するプロンプトヘルパー機能も備えています。
インディーゲームスタジオのシニア3D環境アーティストであるVictoria C.氏は、マルチビュー対応とジオメトリの向上によってモデリング作業が2倍速くなり、修正の手間が激減したとコメントしています。
また、リギング済みモデル向けに500種類以上の新規アニメーションが追加されたほか、Blender、Unity、Unreal Engine、ZBrushといった主要ツールとの連携も維持されています。同社によると、登録クリエイター数は300万人を超え、生成されたアセットは3000万個を突破。ベンチャーキャピタルのa16zが選定したゲーム開発者向け人気AIツールリストでも、唯一の3Dツールとして選出されています。
なぜ重要か
これまで画像生成AIが急激に普及した一方で、3D分野の生成AIはゲームや映像の現場で「そのままでは使えない」と敬遠されがちでした。ポリゴンの割り方や裏側の形状破綻が実制作の足かせになっていたためです。
Meshy 5 Previewが賢いのは、単なる生成スピードではなく、複数視点からの整合性やハードサーフェスのエッジ処理といった、現場の修正コストを削る方向に舵を切った点です。三面図などをそのまま生かせるマルチビュー生成は、コンセプトアートから3D化する作業を大きく短縮します。
特にインディーゲーム制作者や個人クリエイターにとって、背景のプロップやモブキャラクターの試作段階であれば、今すぐ実戦投入を検討する価値があります。リギング済みモデルと500以上のプリセットモーションを組み合わせることで、少人数開発のボトルネックになりがちな基礎アセットの量産を一気に解決できる可能性があります。
一方で、シネマティック映像の主役級キャラクターに必要な極めて精密なトポロジーや変形アニメーションへの耐久性という点では、依然として人間のレタッチが不可欠と見られます。完全にモデラーを置き換えるツールではなく、制作の初速を跳ね上げる下ごしらえツールとして捉えるのが現実的です。
情報源 (1)
- techbullion.com(新しいタブで開きます)原文techbullion.com