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LinkedInがAI人物検索を導入、自然言語の質問で適任者を探せるように

公開 拡散指数 50

LinkedInは自然言語で人物を検索できるAI機能を公開した。名前や役職だけでなく、「米国の就労ビザに詳しい人」といった質問文でも候補者を探せる。人脈のつながりや関連度順に表示され、まずは米国のPremium会員向けに提供を開始した。

LinkedInがAI人物検索を導入、自然言語の質問で適任者を探せるように
画像:theverge.com

LinkedInで特定の人を探す作業は、これまで面倒なキーワード当てゲームのようなものでした。役職名や企業名、業界フィルターを細かく設定しなければならず、相手の肩書表記が少しズレているだけで検索結果に出てこないことも珍しくありませんでした。

LinkedInはこの課題を解決するため、自然言語で人物を検索できるAI新機能の提供を開始しました。検索バーの表示も、従来の「Search」から「I'm looking for...(〜を探しています)」へと切り替わります。

ユーザーは正確な役職や企業名を入力する代わりに、「FDAの承認経験を持つヘルスケア分野の投資家」や「ニューヨークを拠点とする生産性ツールの共同創業者」といった具体的な文章で検索できるようになります。また、「米国の就労ビザ制度について教えてくれる人はいないか」といった質問形式の入力にも対応します。

この機能はまず米国の有料会員であるPremiumユーザー向けに提供が始まっており、今後数カ月以内に他地域や一般ユーザーへも順次拡大される予定です。

フィルターの手間を省く対話型検索

LinkedInは過去2年間、広告文の作成や求人支援、学習ツールなどにAIを組み込んできました。5月には自然言語で仕事を探せる求人検索を導入しており、今回はその技術をサイト内で最も使われている人物検索へと広げた形です。

LinkedInのシニアプロダクトディレクターであるRohan Rajiv氏は、従来のキーワード検索では正確な肩書を知らない限り最適な相手が埋もれたままだったと指摘し、今回の機能は最も手助けになる人物へ最短でたどり着くための設計だと説明しています。

検索結果の順位付けには、問い合わせ内容との関連性に加え、ユーザー同士のつながりの近さが考慮されます。

ただし、初期バージョンにはまだ粗さも見られます。たとえば「YC startup」と「Y Combinator」で結果が食い違ったり、「音声AI(voice AI)の創業者」と検索した際にLinkedInの認定バッジである「Top Voice」を持つ無関係なユーザーが混ざったりする現象が報告されています。同社は検索意図の解釈精度向上を進めているとしています。

なぜ重要か

私たちが考えるに、今回の人物検索へのAI導入は、LinkedInがここ最近打ち出した施策の中で最も実用的で賢いアップデートです。投稿の文案作成や要約といった補助機能と比べ、人脈探しの摩擦を減らすことはプラットフォームの本質的な価値に直結します。

米国のPremiumユーザーであれば、ビジネス開拓や助言を求める相手探しですぐに試す価値があります。ただし、「Top Voice」の誤判定のような言葉の文字通りの解釈によるミスがあるため、現段階では検索語を少し変えて試す工夫が必要です。

業界全体にとっても、独自データの強みを再認識させる動きと言えます。最近はAIブラウザやエージェントがLinkedInの画面を巡回して人脈を整理するデモが流行していますが、プラットフォーム側が本気で自然言語検索を内製化すれば、外部ツールの優位性は薄れます。

Rajiv氏も外部エージェントによる利用について将来的なポリシー強化を示唆しており、Redditのようにデータ利用の囲い込みが進む可能性があります。独自の人脈グラフを握る本家が検索を高度化させることで、サードパーティの参入障壁は一段と高くなりそうです。

情報源 (2)

  1. [1]
    theverge.com(新しいタブで開きます)原文theverge.com
  2. [2]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)報道techcrunch.com

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