Google、生成AI検索「SGE」を更新:生成速度が2倍に向上、動画表示にも対応
Googleは検索生成体験(SGE)のアップデートを発表した。AIによる概要生成にかかる時間が半減したほか、ヨガのポーズなどの実演動画や画像が概要内に埋め込まれるようになり、参考リンクには公開日が表示されるようになった。

文字だけでヨガのポーズや大理石の汚れの落とし方を説明されても、実際にやって見せてもらうのには敵いません。
Googleは8月2日、検索向け生成AI機能である「SGE(Search Generative Experience)」に3つの大きなアップデートを実施したと発表しました。
画像と動画の追加、生成時間は半分に
今回の更新で最も目を引くのは、AIによる概要欄へのマルチメディア要素の追加です。
たとえば「最も小さい猛禽類」と検索すると、概要欄に写真が添えられて姿をすぐに確認できるようになります。さらに、動きを確認したいヨガの姿勢や大理石の掃除方法などの検索では、向こう1週間で概要内に動画も表示されるようになります。
回答スピードも大幅に改善されました。
Googleによると、AI概要の生成にかかる時間を従来の半分に短縮することに成功したとのことです。応答速度の向上は今後も継続して進められる見込みです。
また、概要内に提示される参照リンクに「公開日」が表示されるようになりました。これにより、情報がいつ更新されたものなのかをひと目で判断しやすくなります。
なお、検索広告については従来通りページ内の専用枠に引き続き表示されます。新機能はAndroidおよびiOSのGoogleアプリ、またはデスクトップ版ChromeのSearch Labsを通じて試すことができます。
なぜ重要か
今回のアップデートは、生成AI検索が抱えていた「遅さ」と「テキスト過多による見づらさ」という2つの課題に真っ向から向き合ったものと言えます。
生成時間を半分に削った点は実用面で極めて大きいです。従来の検索は瞬時に結果が出るのが当たり前だったため、数秒待たされるAI概要は読み飛ばされがちでした。速度が改善して初めて、日常的に使えるツールになります。
また、画像やYouTubeなどの動画資産を活用できるのはGoogleならではの強力な強みです。文章を要約するだけであれば競合モデルでも可能ですが、適切な動画をピンポイントで引っ張ってきて提示できる体験は他社には容易に真似できません。
リンクに公開日を添えて鮮度を確認しやすくした点も、ハルシネーションや情報の古さに悩むユーザーに対する現実的で賢明な配慮だと評価できます。
一方で、概要欄だけで疑問が完結してしまう懸念はさらに深まりました。画像も動画も検索結果画面で閲覧できるようになると、一次情報を発信している外部メディアへのトラフィック減少に拍車がかかる可能性があり、コンテンツ提供者との摩擦は今後も続きそうです。
情報源 (1)
- blog.google(新しいタブで開きます)原文blog.google