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Google検索に新実験「AI Mode」登場、Gemini 2.0で複雑な質問に対応

公開 拡散指数 40

Googleは米国の「AI Overviews」にGemini 2.0を導入し、プログラミングや数学の回答精度を高めたと発表した。未ログインや未成年でも利用可能に。あわせて複数回の追加質問に対応するLabs実験機能「AI Mode」も公開。まずはGoogle One AI Premium会員向けに提供を開始する。

Google検索に新実験「AI Mode」登場、Gemini 2.0で複雑な質問に対応
画像:blog.google

複数の製品を比較したり、専門的な概念を調べたりする際、何十個ものブラウザタブを行き来する作業は誰にとっても負担です。Google は検索エンジン自体にその調査作業を肩代わりさせようとしています。

Google は現地時間 3 月 5 日、検索機能に関する 2 つの大きなアップデートを発表しました。既存の「AI Overviews」(AI による概要)への Gemini 2.0 導入と、Labs における新実験機能「AI Mode」の公開です。

Gemini 2.0 搭載とログイン不要化

すでに世界で 10 億人以上が利用している AI Overviews ですが、米国向けに Gemini 2.0 をベースとした新エンジンが導入されました。

これにより、プログラミングや高度な数学、マルチモーダルな質問といった難度の高いクエリに対して、より高速かつ高品質な回答を頻繁に提示できるようになります。

さらに利用対象が 10 代の若年層へ拡大されたほか、Google アカウントへのログインなしでも AI Overviews が表示されるようになりました。Google がこの機能を特別なアドオンではなく、検索の標準機能として定着させようとしている姿勢がうかがえます。

並行検索で深掘りする新実験「AI Mode」

一方、ヘビーユーザー向けに Search Labs でテスト提供が始まったのが「AI Mode」です。カスタマイズ版 Gemini 2.0 を採用し、複雑な推論や段階的な情報探索に特化しています。

特徴的なのは「クエリ・ファンアウト」(query fan-out)と呼ばれる仕組みです。ユーザーが複雑な質問を入力すると、モデルがまず調査計画を立て、サブトピックごとに複数の検索を並行して実行します。

ウェブ上の情報だけでなく、同社のナレッジグラフや実世界のデータ、さらには数十億点に及ぶショッピングデータベースへ同時にアクセスし、結果に応じて計画を修正しながら回答を組み立てます。たとえばスマートリングとスマートウォッチの睡眠計測機能の違いを尋ねた後、追加の質問を重ねて理解を深めることが可能です。

回答の品質や正確性に十分な確信が持てない場合は、無理に文章を生成せず従来のウェブ検索結果を表示するフェイルセーフも組み込まれました。なお、初期段階では回答に意図しない見解や偏りが生じる可能性もあるとしています。まずは Google One AI Premium の有料会員向けに Labs 内で招待が始まります。

なぜ重要か

情報収集や製品選びで日常的に検索を使い倒しているユーザーにとって、この AI Mode はタブを開きまくる手間を劇的に減らしてくれる可能性があります。ただし、現時点では有料の Google One AI Premium 加入者に限定されたテストであり、一般ユーザーが恩恵を受けるにはまだ少し時間がかかります。

今回の Google のアプローチは非常に合理的だと考えます。単に生成 AI をチャット風に載せるのではなく、長年培ってきたナレッジグラフや膨大な商品データという独自の資産を、エージェント的な並行検索と組み合わせているからです。これは競合する新興 AI 検索サービスが容易に真似できない強みです。

一方で懸念もあります。AI が検索から比較、要約までを一画面で完結させてしまえば、情報提供元であるウェブメディアへのトラフィック減少は一段と加速します。また、複数段階の検索を経て生成された長文の回答は、部分的な誤りが紛れ込んでいてもユーザーが見抜きにくいというリスクを孕んでいます。

情報源 (1)

  1. [1]
    blog.google(新しいタブで開きます)原文blog.google

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