Google 検索が大幅強化:Gemini 2.5 Pro 搭載、深層調査や店舗への電話代行も可能に
Google は検索の AI Mode に Gemini 2.5 Pro と「Deep Search」を追加したと発表した。米国の有料加入者向けに提供され、短時間で引用付きの詳細な調査レポートを作成できる。さらに、AI がユーザーに代わって近隣の店舗に電話をかけ、料金や空き状況を問い合わせるエージェント機能も米国で展開される。

電話での問い合わせが苦手な人に朗報です。Google がその面倒な作業を AI に肩代わりさせる仕組みを整えました。
米 Google は 7 月 16 日、ユーザーの代わりに地域の店舗へ電話をかけて料金や空き状況を確認する AI エージェント機能を、米国の全検索ユーザー向けに提供開始したと発表しました。あわせて、検索の対話型機能「AI Mode」において、最上位モデル「Gemini 2.5 Pro」と本格的な調査を行う「Deep Search」の提供も始めています。
近所のお店への問い合わせを AI に丸投げ
新機能の使い方はシンプルです。Google 検索で「近くのペットサロン」などと検索すると、検索結果に「AI に価格を確認させる」という選択肢が表示されます。
画面上でペットの種類や希望する施術内容、日時の候補といった質問に答えるだけで、あとは AI が複数の店舗へ電話をかけ、予約枠や料金を聞き出して比較画面にまとめてくれます。
過去に人間そっくりの声で電話をかけるデモで物議を醸した経緯を踏まえ、今回のシステムは通話開始時に「ユーザーに代わって電話をかけている Google の自動音声システムです」と必ず名乗る仕様になっています。店舗側は Google ビジネスプロフィールの設定から着信を拒否することも可能です。米国では全ユーザーが利用でき、Google AI Pro および AI Ultra の有料会員にはより多くの利用枠が与えられます。
検索枠で本格リサーチを行う Deep Search
一方、調べもの機能も強化されました。米国の有料会員向けに、AI Mode 内のドロップダウンメニューから「Gemini 2.5 Pro」を選択できるようになりました。高度な推論や数学、プログラミングの質問に対応します。
さらに「Deep Search」機能を使えば、AI が自動的に数百件もの検索を実行し、異なる情報を突き合わせて引用元付きのレポートを数分で作成してくれます。住宅購入の検討や財務分析といった、人生の大きな決断に伴う調査での利用を想定しています。
なぜ重要か
私たちは、この電話代行機能こそが AI エージェントの最も地に足のついた活用法だと考えます。画面の中だけで完結する作業にとどまらず、Web 上に価格表を出していない街の小さなお店への連絡という、誰もが億劫に感じるリアルな手間を解消してくれるからです。
ただ、店舗側の受け止め方には懸念が残ります。毎日何十件もの自動音声から問い合わせ電話がかかってくれば、現場の負担になり、設定で機能をオフにする店が相次ぐ可能性も否定できません。
また、Deep Search と Gemini 2.5 Pro の投入は、急速にシェアを伸ばす Perplexity や ChatGPT Search への明確な対抗策です。単なる答えの提示だけでなく、徹底的なリサーチと現実世界のアクションまで検索画面に統合することで、Google は検索の主導権を渡さない構えを見せています。
情報源 (2)
- blog.google(新しいタブで開きます)原文blog.google
- techcrunch.com(新しいタブで開きます)報道techcrunch.com