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Google、Pixel 10向けのAI新機能9選を発表 Tensor G5で端末内AIを強化

公開 拡散指数 48

GoogleはPixel 10シリーズに導入される9つのAI機能を発表した。Google DeepMindと共同開発したTensor G5チップとGemini Nanoにより、アプリ横断で先回りの提案を行う「Magic Cue」や通話のリアルタイム音声翻訳などを端末上で安全に処理する。

画像:techcrunch.com

友達からチャットで飛行機の到着時間を聞かれるたび、アプリを切り替えてメールやスクリーンショットを探し、コピーして戻る。そんなスマートフォンの煩わしい行き来をなくそうと、Googleが動きました。

Googleは8月20日、第10世代となるスマートフォン「Pixel 10」「Pixel 10 Pro」「Pixel 10 Pro XL」を発表しました。価格はそれぞれ799ドル、999ドル、1199ドルからとなっています。今回の心臓部となるのは、Google DeepMindと共同設計したカスタムチップ「Tensor G5」です。最新の小型オンデバイスモデル「Gemini Nano」をネイティブで駆動させます。

さらにProシリーズの購入者には、高精度な画像・動画生成ツール「Imagen 4」や「Veo 3」が使える「Google AI Pro」の1年間無料特典が付帯します。

アプリをまたいで先回りする「Magic Cue」

今回最も実用的な機能として打ち出されたのが「Magic Cue」です。独立したアプリではなく、システム全体で情報を繋ぐハブとして機能します。

メッセージアプリでフライトの時間を聞かれれば、Gmail内の旅程を参照してワンタップで送信候補を表示します。航空会社に電話をかける際には、通話画面に予約情報が自動で表示される仕組みです。これらはすべてTensor G5とGemini Nanoにより端末内で安全に処理され、ユーザーがいつでもオンオフを設定できます。

通話機能も進化しました。「Voice Translate」は、話者本人の声を再現しながら英語と日本語、フランス語、スペイン語など10言語間でリアルタイムに通話を翻訳します。また電話に出られないときは「Take a Message」が音声をテキスト化し、次に取るべきアクションまでAIが整理してくれます。

「Gemini Live」はカメラや画面上の映像を把握するだけでなく、画面上に直接ハイライトを描いて操作方法を案内できるようになりました。さらに「NotebookLM」が統合され、スクリーンショットやレコーダーの文字起こしを直接ノートに追加できます。

100倍ズームは生成AIで補完、イヤホンは頷くだけで応答

ハードウェア面では、Qi2規格に準拠したマグネット式ワイヤレス充電「Pixelsnap」を新採用しました。標準モデルのPixel 10にも待望の5倍光学望遠レンズが搭載され、ディスプレイ輝度は3000nitに達します。

Proモデル専用の新機能「Pro Res Zoom」では、最大100倍のズームに対応します。単なるデジタル拡大ではなく、Tensor G5上で専用の生成画像モデルを動かし、欠落した細部の質感を補完・再構築するアプローチを取っています。

周辺機器の「Pixel Buds」シリーズもアップデートされました。130ドルの「Pixel Buds 2a」は待望のアクティブノイズキャンセリングや外音取り込みに対応し、バッテリー駆動時間が2倍に延びました。230ドルの「Pixel Buds Pro 2」には頭の動きを検知する機能が追加され、頷いて電話に出たり首を振って拒否したりするジェスチャー操作が可能になっています。

なぜ重要か

AIを単なるチャットボットや写真加工にとどめず、日常の細かな手間を減らす道具として落とし込んだ点に、Googleの明確な意図が感じられます。

ユーザーにとって、アプリ間をまたいで必要な情報を先回りして届けてくれるMagic Cueは、最も実用的なAIアシスタントの形と言えます。メールやカレンダーをGoogleに集約しているユーザーなら、今乗り換える価値は十分にあるはずです。

一方で、100倍ズームに生成AIによる補完を本格導入した点は、スマートフォンの写真とは何かという議論を再燃させそうです。光学的な限界を生成モデルで埋める手法は画期的ですが、写実性とAIによる創作の境界線については今後も検証が必要になるでしょう。

DeepMindによるモデル設計からチップ、OSまでを自前で統合できるGoogleの強みが如実に表れており、ハードウェア単体で勝負する他のAndroid端末メーカーにとっては、追随が極めて難しい領域に入りつつあります。

情報源 (3)

  1. [1]
    blog.google(新しいタブで開きます)原文blog.google
  2. [2]
    blog.google(新しいタブで開きます)報道blog.google
  3. [3]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)報道techcrunch.com

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