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Google、ロンドンに「AI Campus」を開設:高校生向けにDeepMind社員らが直接指導

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Googleは英ロンドン・カムデン区に高校生向け教育拠点「AI Campus」を開設した。キア・スターマー英首相も出席。2年間のパイロットプログラムとして、GoogleやDeepMindのメンターがAI・機械学習の実践教育を提供する。初期は32名の生徒が参加する。

Google、ロンドンに「AI Campus」を開設:高校生向けにDeepMind社員らが直接指導
画像:blog.google

AI人材の獲得競争といえば、数億円規模の年俸でトップ研究者を引き抜く話ばかりが目立ちます。しかしGoogleは、ロンドンの高校生を直接育てる道を選びました。

Googleは英ロンドンのカムデン地区サマーズタウンに「London AI Campus」を開設しました。オープニングには、同地を選区とする英国のキア・スターマー首相も出席しました。

この拠点は、カムデン区議会およびCamden Learningと連携して立ち上げられたもので、地域のシックスフォーム(16歳以上の高校生相当)を対象とした2年間のパイロット教育プログラムを実施します。

首相のお膝元で選ばれた32人

最初の受講生はカムデン地区の多様性を反映した32人です。

選考では過小評価されてきた層が優先され、無料の学校給食支給対象となっている生徒なども含まれています。

参加生徒は、GoogleやGoogle DeepMindの研究者や業界エキスパートから直接メンター指導を受けることができます。

教室で理論を学ぶだけでなく、医療、社会科学、芸術といった現場の課題にAIをどう活用するかを探る実践プロジェクトに取り組みます。

2025年半ばからはカムデン地区のより幅広い生徒を対象に、放課後学習サポートやAIマスタークラスなどのプログラムを提供する予定です。

ラズパイ財団へ約86万ポンドを支援

ロンドンの一拠点にとどまらず、全英への展開に向けた資金拠出も発表されました。

Google.orgは、ラズベリーパイ財団(Raspberry Pi Foundation)に対して86万5000ポンドを超える追加助成を行います。

この資金は、同財団とGoogle DeepMindが共同開発した無料教育プログラム「Experience AI」の拡大と、ParentZoneと連携した教員研修の実施に充てられます。

目標として、2026年末までに全英でさらに25万人の生徒へプログラムを届けることを掲げています。

Googleはこれまでにも英国内で100万人以上の個人や企業にデジタルトレーニングを提供しており、最近ではAIスキル普及と生産性向上を探る「AI works」も始動させています。

なぜ重要か

これまでDeepMindの最前線の研究者から直接指導を受けられる機会は、一部のトップ大学院生や恵まれた環境の層に限られていました。公立学校の生徒や低所得世帯の若者が高校段階でAIの現場にアクセスできる意義は非常に大きいです。

企業戦略の観点から見ても、Googleの動きは極めて計算されています。DeepMindの本拠地があるキングスクロスに近いカムデンに拠点を置き、さらにそこが現職首相の地元選挙区である点は見逃せません。政策担当者へのロビー活動以上に、地域教育への直接還元は強力な社会的信用を生み出します。

課題は規模の拡大です。初回の32人という受講枠は、手厚いメンターシップを実現できる反面、ショーケース的な規模にとどまります。この手厚い教育を全国レベルへどう波及させるかが本質的な問いです。

そのため、成否を分けるのはラズベリーパイ財団を通じた教員研修と教材展開です。2026年までに25万人へ届くかが、単なる政治的アピールに終わるかどうかの試金石になります。

情報源 (1)

  1. [1]
    blog.google(新しいタブで開きます)原文blog.google

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