GoogleがGeminiアプリを刷新:Liveの画面共有を無料化、Veo 3やImagen 4も統合
GoogleはGeminiアプリの大幅アップデートを発表しました。カメラや画面共有対応のGemini LiveがiOS/Android向けに無料開放され、標準モデルは2.5 Flashに刷新。さらにImagen 4や音声生成に対応した動画モデルVeo 3が統合されたほか、月額249.99ドルのUltraプランも新設されました。

Google はの Google I/O にて、Gemini アプリの大規模アップデートを発表しました。最大の目玉は、スマートフォンのカメラ映像や画面をリアルタイムに共有しながら会話できる「Gemini Live」が、Android と iOS の全ユーザー向けに無料で提供開始された点です。Google によると、音声と視覚を活用した対話は従来のテキストチャットと比べて平均 5 倍長く続いているといいます。
あわせて、マルチモーダル生成機能も大幅に強化されました。新画像生成モデル Imagen 4 が組み込まれたほか、次世代動画生成モデル Veo 3 が登場しました。Veo 3 は効果音や環境音、登場人物のセリフをネイティブで同時生成できる世界初のモデルです。ただし The Verge の先行レビューでは、プロンプトで指示していないセリフを勝手に喋り出すなど洗練されている一方で、低品質な「AI スロップ」の量産機になり得るとも評されています。
独自資料の分析とキャンバスでの vibe coding
作業効率化の面では、Deep Research にユーザー自身の手元にある PDF や画像を直接アップロードできるようになりました。社内データや専門論文をウェブ上の公開情報と突き合わせて包括的なレポートを作成可能です。将来的には Google ドライブや Gmail との連携も予定されています。
制作環境である Canvas では、デフォルトとなった Gemini 2.5 モデルを活用し、45 言語対応のポッドキャスト風音声概要や対話型クイズの作成に対応しました。さらに自然言語から動くアプリを組み上げる「vibe coding」の精度も向上しています。
また、デスクトップ版 Chrome への Gemini 統合や、米国、ブラジル、インドネシア、日本、英国の大学生を対象にした Google AI Pro プランの 1 年間無料提供も発表されました。
月額約 250 ドルの最上位プラン「Ultra」
料金体系も刷新されました。従来の Gemini Advanced を刷新・拡張した「Google AI Pro」(月額 19.99 ドル)に加え、最上位の「Google AI Ultra」(月額 249.99 ドル、最初の 3 か月は半額)が米国向けに新設されました。
Ultra 会員は、Veo 3 や今後登場する 2.5 Pro Deep Think モードに優先アクセスできるほか、自律的に複数ステップのタスクをこなすデスクトップ向け機能「Agent Mode」をいち早く試すことができます。
なぜ重要か
一般ユーザーにとって、カメラを向けるだけで何でも相談できる Gemini Live の無料開放は、今すぐスマホで試す価値がある大きな進化です。一方で月額約 250 ドルという Ultra プランは極めて高額であり、現段階では実験的機能を最前線で試したいプロやクリエイター向けに限定されます。
業界全体で見れば、Google は検索、Chrome、Maps、カレンダーといった巨大な既存エコシステムを AI エージェントと直接結びつける強みを見せつけています。これはモデル単体を提供する競合にとって強力な参入障壁になります。
映像と音声を同時に生み出す Veo 3 や無料の視覚対話機能は非常に巧みな一手だと評価できます。しかし、The Verge などが指摘するように、Deep Search や Deep Think、Agent Mode など製品名が乱立して極めて分かりにくくなっている点は Google の課題と言えそうです。
情報源 (4)
- blog.google(新しいタブで開きます)原文blog.google
- blog.google(新しいタブで開きます)報道blog.google
- theverge.com(新しいタブで開きます)報道theverge.com
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