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サムスン、「Galaxy S24」発表 GoogleのGemini搭載でかこって検索やリアルタイム通話翻訳に対応

公開 拡散指数 54

サムスン電子はGoogleのAI技術を統合した新フラッグシップ「Galaxy S24」シリーズを発表した。端末上のGemini Nanoとクラウドモデルを組み合わせ、「かこって検索」や通話のリアルタイム翻訳、生成AI画像編集などを実現する。大手スマートフォンの標準機能として生成AIを本格導入する動きとなる。

サムスン、「Galaxy S24」発表 GoogleのGemini搭載でかこって検索やリアルタイム通話翻訳に対応
画像:theverge.com

スマートフォンの発表会といえば、画面のベゼル幅や処理性能のわずかな向上が語られるのが常でした。しかし、今回サムスン電子が選んだ主役はハードウェアではなくAIでした。

サムスンは1月17日、冬期「Unpacked」イベントで新フラッグシップ「Galaxy S24」「S24+」「S24 Ultra」を発表しました。価格はそれぞれ799.99ドル、999.99ドル、1299.99ドルからで、同日予約受付を開始し、1月31日に発売します。Ultraモデルにはチタンフレームや反射を抑えた耐久性の高いCorning Gorilla Armorガラスが採用され、画面輝度も向上しましたが、会場の視線を集めたのはGoogleの技術を全面的に取り入れた「Galaxy AI」でした。

画面を囲むだけで検索、通話もその場で翻訳

もっとも手軽で実用性が高そうなのが、Googleと共同開発した「かこって検索(Circle to Search)」です。画面に表示されている画像や動画、テキストに対して、ホームボタンを長押しして指やペンで丸をつけるだけで、アプリを切り替えることなくGoogle検索結果が表示されます。S24シリーズのほか、GoogleのPixel 8シリーズでも利用可能です。

通話機能にはリアルタイムの双方向音声翻訳が組み込まれ、標準のボイスレコーダーは話者を自動で識別して文字起こしと要約を行います。メモ帳やキーボードにはGoogle CloudのVertex AI上で動くGemini Proが組み込まれ、長文の要約や文体の書き換えを支援します。写真編集ではImagen 2を活用し、被写体の位置を動かして消えた背景を自動生成したり、傾いた構図の余白を自然に補完したりできます。

端末とクラウドを組み合わせたハイブリッド運用

今回のシステムは、端末内で動くオンデバイスAIとクラウドAIを組み合わせたハイブリッド設計です。軽量な処理や即応性が求められる場面ではGemini Nanoが端末上で直接動き、高度な要約や画像生成などの重い処理はクラウド上のGemini ProやUltraが担当します。

サムスン電子MX事業部長の盧泰文(TM Roh)氏は、2024年中に新旧合わせて約1億台のGalaxy端末にGalaxy AIを導入する計画を明かしました。2023年に年間出荷台数でAppleに首位を譲った同社にとって、AI機能は販売反転に向けた最大の切り札となります。なお、イベントの最後には健康管理向けスマートリング「Galaxy Ring」の予告映像もサプライズ公開されました。

なぜ重要か

生成AIが専用のチャットアプリを立ち上げる道具から、スマートフォンの基本操作そのものに溶け込み始めた転換点だと私たちは考えます。プロンプトを入力させるのではなく、画面を囲む、電話をかけるといった既存の動作にAIを重ねた設計は、一般ユーザーにとって極めて自然です。上位のUltraだけでなく、800ドルのベースモデルでもほぼ同等のAI機能が使える点は良心的といえます。

業界全体で見れば、サムスンとGoogleの強力なタッグはAppleに対する強烈な牽制になります。ハードウェアの進化が頭打ちになるなか、GoogleのGeminiエコシステムを一気に数千万人規模のユーザーに届ける流通経路が整いました。

一方で課題もあります。クラウド推論にかかるコストは膨大であり、これらの機能が将来にわたって完全無料で提供され続けるのかは不透明です。また、被写体を自在に動かせる生成編集は便利ですが、写真という記録の真正性をどこまで担保すべきかという議論も再燃しそうです。それでも、日常使いできるモバイルAIの現在地を知るうえで、本シリーズが基準になることは間違いありません。

情報源 (2)

  1. [1]
    blog.google(新しいタブで開きます)原文blog.google
  2. [2]
    theverge.com(新しいタブで開きます)報道theverge.com

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