サムスンが1月17日に発表会を開催へ、AI搭載の新型Galaxyを予告
Samsungは夜、米カリフォルニア州サンノゼで1月17日に新製品発表会を開催し、AI技術を搭載した最新Galaxyスマートフォンを披露すると発表した。新型機はGalaxy S24シリーズとみられ、QualcommのSnapdragon 8 Gen 3を活用して端末単体で生成AIを動かす機能が期待されている。

スマートフォンの進化がカメラや画面のスペック競争で行き詰まるなか、各社の視線は生成AIの実装へと向かっています。
サムスン電子は1月17日、米カリフォルニア州サンノゼで発表イベントを開催し、最新のGalaxyスマートフォンを披露すると明らかにしました。同社は新端末について、「AIを搭載した全く新しいモバイル体験」を提供すると予告しています。
投入が予想されるのは「Galaxy S24」「Galaxy S24+」「Galaxy S24 Ultra」の3機種です。まだアップルが目立った動きを見せていないオンデバイスAIの分野で、一足先に主導権を握る構えです。
端末上で動くAIで何ができるのか
サムスンは具体的な機能をまだ明かしていませんが、搭載チップの進化からその輪郭は見えてきます。
米国向けモデルでは例年クアルコムの最新チップが採用されており、今回の新機種にも「Snapdragon 8 Gen 3」が搭載される見込みです。
クアルコムは昨年10月、このチップがChatGPTのような軽量版生成AIモデルを端末内で直接動かせる仕様になっていると発表していました。インターネットに接続せず、オフラインでAIチャットなどを実行できるのが特徴です。
端末内で処理が完結すれば、会話データなどをクラウドに送信する必要がなくなるため、プライバシーの保護や応答速度の面で大きな利点があります。
さらに、文字を入力して画像を生成するオンデバイス画像生成や、カメラ写真・動画の高度な補正機能もデモで披露されていました。
これはグーグルが「Pixel 8 Pro」で進めているアプローチと共通しています。グーグルは自社製チップ「Tensor G3」と小型モデル「Gemini Nano」を組み合わせ、オフラインでの壁紙生成や録音の文字起こし、メッセージ返信の自動作成などを実現しています。
アップルの本拠地で仕掛けるシェア争い
発表の舞台に選ばれたサンノゼは、アップルのお膝元ともいえるシリコンバレーに位置します。
調査会社Counterpoint Researchによると、世界市場におけるスマートフォンのシェアはサムスンが20%で、アップルの16%を抑えて首位に立っています。
一方で、米国市場に限るとアップルが53%のシェアを握っており、サムスンは25%と大きく引き離されています。
iPhoneにはまだ本格的な生成AI機能が搭載されていないため、サムスンとしては先進的なAI体験を全面に押し出すことで、米国を中心としたハイエンド市場の切り崩しを狙っているとみられます。
なぜ重要か
ユーザーにとって、日常的に持ち歩く端末で実用的なオンデバイスAIが使えるようになるかは大きな注目点です。通信環境を気にせず、録音の要約や高度な画像編集、安全なアシスタント機能が手に入るなら、買い替える理由は十分あります。ただ、日常で本当に役立つ機能なのか、それとも発表会の見栄えを整えるだけの機能なのかは見極める必要があります。
業界全体から見れば、スマートフォンの競争軸がハードウェアからローカルAIの実装力へシフトしたことを象徴する動きです。クアルコムと組んで素早く手を打ったサムスンの判断は機敏に見えます。
しかし、小型化されたオンデバイスモデルはクラウドの大規模モデルに比べて性能の制約を受けます。もし期待されたほどの賢さを発揮できなければ、AIスマホという看板そのものが一時的な流行で終わるリスクも抱えています。
情報源 (1)
- cnbc.com(新しいタブで開きます)原文cnbc.com
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