本文へスキップ
IFAI

業界動向

Stability AIのエマード・モスタークCEOが辞任、取締役も退任へ

公開 拡散指数 45

Stability AIはエマード・モスタークCEOが辞任し、取締役会からも退任したと発表しました。今後は分散型AIの探求に注力する意向です。後任の正式なCEOが決まるまで、COOのシャン・シャン・ウォン氏とCTOのクリスチャン・ラフォルテ氏が暫定共同CEOを務めます。

画像生成AIの代表格であるStable Diffusionを手がける英Stability AIは、創業者のエマード・モスターク氏がCEOおよび取締役を辞任したと発表しました。モスターク氏は今後、「分散型AI(Decentralized AI)」の追求に注力するとしています。

これに伴い、取締役会は最高執行責任者(COO)のシャンシャン・ウォン氏と最高技術責任者(CTO)のクリスチャン・ラフォルテ氏を暫定共同CEOに任命しました。現在、後任となる正式なCEOの選定作業を進めています。

創業者退任と暫定体制への移行

モスターク氏は退任に際し、最初の開発者を迎えてから2年間で数億回のダウンロードを達成し、マルチモーダル領域で優れたモデルを構築できたと振り返りました。その上で、AIを真にオープンかつ分散型に保つべき時が来たと述べています。

取締役会長のジム・オショネシー氏は、モスターク氏のこれまでの貢献に感謝を示しつつ、新体制への期待を表明しました。暫定共同CEOとなるウォン氏とラフォルテ氏の補完的なスキルを活かし、最先端の生成AIプロダクトの開発と商用化を着実に推進していく構えです。

同社は、優れたチームやコミュニティを維持し、オープンなマルチモーダル生成AIのリーダーとしての地位を守る方針を強調しています。

なぜ重要か

日常的にStable Diffusionやその派生モデルを利用しているクリエイターや開発者にとって、今回のリーダー交代は今後のモデル提供方針に直結する出来事です。

モスターク氏が「分散型AI」を掲げて去る一方で、取締役会が声明で「商用化」を明確に打ち出した点は見逃せません。この対比を見る限り、オープン性を重視する理想主義と、莫大な計算資源コストを回収しなければならない事業的現実との間で、大きな路線転換が起きていると考えられます。

既存の公開済みモデルがすぐに使えなくなるわけではありませんが、新体制下ではこれまでのような無償提供主体のスタンスが維持される保証はありません。AI業界全体にとっても、オープンモデル企業がどう収益化を図るかという難題が、改めて浮き彫りになったと言えます。

情報源 (1)

  1. [1]
    stability.ai(新しいタブで開きます)原文stability.ai

トピックを追うStability AIのリーダーシップと組織の危機

このトピックのニュース。新しい順です。

  1. Stability AIのエマード・モスタークCEOが辞任、取締役も退任へこの記事
  2. Stability AI、Stable Diffusionの中核開発チームが退職

毎日のAIピックアップ