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DeepSeekが推論AI「R1」を小幅アップデート、Hugging Faceで重みを公開

公開 拡散指数 57

DeepSeekは推論モデル「R1」の更新版をHugging Face上で公開した。公式発表によると今回は小規模なアップグレードにとどまり、商用利用可能なMITライセンスで重みと設定ファイルが提供されている。モデル規模が非常に大きく、一般的な個人向けハードウェアで直接動かすのは難しい。

DeepSeekが推論AI「R1」を小幅アップデート、Hugging Faceで重みを公開
画像:huggingface.co

DeepSeek-R1-0528は、DeepSeekの推論特化型モデル「R1」の最新マイナーアップデート版です。数学やコーディング、論理推論の能力をさらに引き上げ、公式によると全体的な性能はO3やGemini 2.5 Proなどの最高峰モデルに迫る水準に達しています。

何ができるのか

今回のアップデートの肝はポストトレーニング(事後学習)にあります。計算リソースを大幅に追加し、アルゴリズムの最適化機構を取り入れたことで、回答を導き出す際の思考の深さが一段と強化されました。

その成果が最も顕著に現れているのが数学ベンチマークです。AIME 2025テストにおいて、正解率は従来の70パーセントから87.5パーセントへと跳ね上がりました。この精度を実現するため、問題1問あたりに費やす平均思考トークン数は従来の12Kから23Kへと倍増しています。

他の評価指標でも進化が見られます。GPQA-Diamondの精度は71.5パーセントから81.0パーセントに向上し、MMLU-Reduxは93.4パーセント、MMLU-Proは85.0パーセントを記録しました。さらにハルシネーションの低減や関数呼び出しの強化、流行のバイブコーディング用途に向けた最適化も施されており、最大生成長は64Kトークンに設定されています。

動かし方とハードウェア要件

モデルの重みと設定ファイルはHugging Face上で公開済みです。ライセンスは寛容なMITライセンスが維持されており、商用利用も完全に認められています。

ただし、自前で動かすためのハードルは極めて高いままです。パラメータ数は6850億(685B)に達する巨大なモデルであり、量子化などの調整を施さない限り、一般的なコンシューマー向けPCや市販のGPUで直接動かすことは不可能です。本格的なマルチGPUサーバーや専用の推論環境が必須となります。

環境さえ揃っていれば、導入自体はスムーズです。Hugging FaceのページにはTransformers、vLLM、SGLangを使った導入手順が整備されており、Docker Model Runnerによる起動にも対応しています。vLLMやSGLangを使えば、OpenAI互換のAPIエンドポイントを素早く立ち上げることができます。

なぜ重要か

個人開発者が685Bの重みをローカルで運用するのは非現実的ですが、MITライセンスで重みが公開されたことで、サードパーティのクラウドプロバイダーが即座にホスティングを開始できます。これにより、高価なプロプライエタリモデルと同等の推論力を安価なAPI経由で利用できるようになります。

また、テスト時の推論トークンを倍増させることで性能を劇的に伸ばせるという、ポストトレーニングのスケーリング手法の有効性を改めて証明した点も見逃せません。難度の高いコード生成や数学的推論、外部ツールの自動実行を組み込んだシステムを開発しているなら、すぐにテストしてみる価値があります。

情報源 (2)

  1. [1]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com
  2. [2]
    huggingface.co(新しいタブで開きます)報道huggingface.co

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