ChatGPT Plus、ファイル解析対応の最新βを公開 ツールの自動切替も
米OpenAIがChatGPT Plus会員向けに最新ベータ機能の提供を開始した。チャット欄から直接ファイルをアップロードして要約やデータ可視化ができるほか、Bing検索やデータ分析などを手動で切り替えず文脈に応じて自動選択する。現在一部の有料ユーザーから順次提供されている。

これまで ChatGPT Plus を使う際は、作業ごとに頭を切り替える必要がありました。最新情報を調べたいなら「Browse with Bing」を選び、データを集計したいなら高度なデータ分析モードに手動で切り替える、といった具合です。
OpenAI がようやく、その煩わしいドロップダウンメニューの整理に乗り出しました。
海外メディアの The Verge によると、OpenAI は現在、ChatGPT Plus 会員向けに新しいベータ機能の配信を進めています。今回のアップデートにより、ファイルの直接アップロードと分析が可能になり、マルチモーダル機能が一つの画面に統合されます。
手動切り替えが不要に、AIが文脈から判断
新ベータでは、GPT-4 のメニューから Browse with Bing などのモードを毎回選ぶ必要がなくなります。ユーザーが入力したプロンプトや添付ファイルの文脈から、ChatGPT 側が適切なツールを自動的に判断して呼び出す仕組みです。
また、これまで法人向けの ChatGPT Enterprise プランに限定されていた高度なオフィス向け機能の一部が、個人の Plus 会員にも開放された形となります。
ファイルを ChatGPT に読み込ませると、内容を解析するのに少し時間がかかりますが、その後はデータの要約や質問への回答、プロンプトに基づくグラフの作成などがスムーズに実行できます。
カピバラの写真をピクサー風に加工する実験も
読み込めるファイルはテキストや表データにとどまりません。
SNS の Threads では、あるユーザーがカピバラの写真をアップロードし、DALL-E 3 を使ってピクサー風のイラストを生成させた様子を投稿しています。さらにスケートボードの画像を追加して合体を指示したところ、AI はスケートボードに乗せつつ、なぜか帽子まで追加して出力しました。
なお、この機能は順次展開中のため、すべての Plus 会員に同時に届いているわけではありません。
なぜ重要か
私たちは、この変更が単なる手間の削減を超えて、AI ツールとしての操作性を根本から変えるものだと考えています。
ユーザーにとって最大の恩恵は、会話の途中で作業が中断されなくなる点です。これまでは、会話の途中で表の分析や画像生成が必要になると、別の専用モードで新しいスレッドを立ち上げ直すしかありませんでした。すべてが一つのチャットで完結するようになれば、Plus プランの実用性は格段に上がります。
業界全体にとっても、各機能を別々のモードに分けるUIは急速に過去のものになりつつあります。OpenAI が企業向け機能を個人向けに下ろしてきたことで、競合する AI アシスタントもシームレスな統合を余儀なくされるはずです。
賢い改善である一方、AI によるツールの自動選択には意図しない誤作動のリスクも付きまといます。求めていないタイミングで検索や画像生成が走り、レスポンスが遅くならないかどうかが今後の観察ポイントになりそうです。
情報源 (1)
- theverge.com(新しいタブで開きます)原文theverge.com