ChatGPT、会話の分岐機能がiOSとAndroidアプリでも利用可能に
OpenAIはChatGPTの会話を途中から枝分かれさせられる「分岐チャット」機能をiOSとAndroid向けに提供開始した。元のスレッドを崩さずに別の話題や試行錯誤を掘り下げられる機能で、先行していたWeb版に続きスマートフォンでも手軽に使えるようになった。

ChatGPTとやり取りしていると、途中で別のアイデアを思いついて話が脱線することはよくあります。以前の文脈を残したまま別の方向性を試したい場合、これまでは過去のプロンプトをコピーして新しいチャットに貼り直すしかありませんでした。
OpenAIは12月15日、会話の途中から別のスレッドを分岐できる「分岐チャット」機能をiOSおよびAndroid向けに提供開始したと発表しました。この機能は2025年9月4日にWeb版へ先行導入されていましたが、今回モバイルアプリでも利用できるようになりました。
長押し1回で会話を分岐する
仕組みはとてもシンプルで、既存のチャット内にある特定のメッセージを起点に、新しい独立した会話を作成できます。
スマートフォンでの使い方は簡単です。分岐させたいメッセージを長押しし、メニューから新しいチャットで分岐する項目をタップするだけです。元のスレッドはそのままで、そのメッセージまでの文脈を引き継いだ新しいチャット画面が開きます。
もし手元の端末で項目が表示されない場合は、ChatGPTアプリを最新版に更新してみてください。発表後もアカウントごとに順次展開される場合があります。
この機能により、スマートフォンの小さな画面で過去のメッセージを探してスクロールする手間が大幅に減ります。文章作成なら同じ構成案から別のトーンや見出しを試すことができますし、エラーログをもとに複数の修正案を並行して検証することも容易になります。
なぜ重要か
スマートフォンで日常的にChatGPTを使うユーザーにとって、コピペの手間を省けるこのアップデートは実用面で非常に助かります。モバイルでのテキスト選択や新規作成の煩わしさから、無理にひとつのスレッドで複数の用件をこなそうとしてAIの回答精度を落としていた人にとっては、すぐに試す価値があります。
業界全体の視点で見ると、対話型AIのインターフェースが単なる一本道の一問一答から、思考の樹状分岐を前提とした構造へと移行しつつあることを示しています。人間の思考は常に発散と収束を繰り返すため、文脈をきれいに切り分けられる仕組みは今後のAIツールの標準になるはずです。
OpenAIのアプローチは手堅く、Web版の生産性機能をそのままモバイルに落とし込んだ格好です。ただし、分岐を気軽に作れるようになった結果、会話履歴の一覧がこれまで以上に散らかりやすくなるという懸念もあります。今後は増え続ける分岐スレッドをどのように整理・可視化するかが次の課題になりそうです。
情報源 (2)
- @OpenAI(新しいタブで開きます)原文x.com
- macobserver.com(新しいタブで開きます)報道macobserver.com