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業界動向

OpenAIの法人営業トップ、バレット・ゾフ氏が退職 復帰からわずか5カ月

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報道によると、OpenAIでエンタープライズセールス責任者を務めていたバレット・ゾフ氏が社内Slackで退職を表明した。同氏はミラ・ムラティ氏率いるThinking Machines Labの共同創業者兼CTOを退任後、1月に復帰したばかりで、在任期間はわずか5カ月だった。

OpenAIの法人営業トップ、バレット・ゾフ氏が退職 復帰からわずか5カ月
画像:theverge.com

生成AI大手の幹部人事が目まぐるしく動くなかで、Barret Zoph氏のこの1年の動きはひときわ目立っています。

OpenAIに復帰し、エンタープライズAIセールスの責任者に就任してからわずか5カ月。The Vergeの報道によると、同氏は社内のSlackチャンネルに別れのメッセージを投稿し、OpenAIを退社しました。OpenAIも同氏の離脱を認めています。

同氏がAI業界の要職を離れるのは、この1年足らずの間で2度目のことです。

離脱、復帰、そして再度の離脱

Zoph氏は2024年秋にOpenAIを去り、元CTOのMira Murati氏が立ち上げた競合スタートアップ、Thinking Machines Labに共同創業者兼CTOとして合流していました。

しかし今年1月、同僚との開示されていない関係を巡る不正行為の疑惑が報じられた直後、同社を急きょ離脱しました。Murati氏は当時、X上で同氏と袂を分かち、CTOを交代させると発表していました。

ところがその直後、Zoph氏はLuke Metz氏やSam Schoenholz氏とともにOpenAIへ電撃復帰を果たします。OpenAIのアプリケーション部門CEOであるFidji Simo氏は当時、3人の復帰を歓迎する投稿を行い、数週間前から準備されていた決定だったと明かしていました。

IPOを見据えるOpenAI、法人営業トップの離脱

復帰後のZoph氏に託されたのは、OpenAIのエンタープライズ営業を牽引する重要な役職でした。

OpenAIはIPO(新規株式公開)の準備を進めるなか、いわゆる「脇道」の開発を控え、企業向け販売やコーディングといった確実な収益源に注力すると宣言していました。その収益の柱を担うはずだった責任者が、着任からわずか5カ月で再び去ることになります。

Zoph氏本人はメディアの取材に対して現時点でコメントを出していません。

なぜ重要か

大口の法人顧客にとって、取引先の営業トップが短期間で交代することは歓迎すべき事態ではありません。巨額のAI予算を投じる企業は、サポート体制の継続性や長期的なパートナーシップを重視するため、現場の混乱が懸念されます。

OpenAIにとっても、痛手となるタイミングでの退職です。同社は巨額の計算資源コストを回収し、株式市場に向けて強固な収益化能力を証明しなければならない局面にあります。その主力エンジンである法人部門の責任者が5カ月で抜けたことは、組織運営の安定性に対する疑問を招きかねません。

前職でのトラブル直後にZoph氏を再雇用したOpenAIの判断は、優秀なタレントを囲い込んで法人営業を一気に加速させる狙いだったと見られます。しかし、結果的に短期間で再離脱となった経緯を考えると、拙速な登用だった感は否めません。IPOという大舞台を控えるなかで、モデルの開発競争だけでなく、幹部層の組織基盤をいかに固めるかがOpenAIの大きな課題になりそうです。

情報源 (2)

  1. [1]
    @haydenfield(新しいタブで開きます)原文x.com
  2. [2]
    theverge.com(新しいタブで開きます)報道theverge.com

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