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業界動向

Appleが有料AI健康コーチを開発中か、コードネーム「Quartz」

公開 拡散指数 36

Bloombergの報道によると、AppleはApple Watchのデータを活用して運動や睡眠、食事の改善を提案する有料AIコーチ「Quartz」を開発中とのことです。来年の提供開始が見込まれており、iPadOS 17向け「ヘルスケア」アプリの登場も伝えられています。

Appleが有料AI健康コーチを開発中か、コードネーム「Quartz」
画像:theverge.com

毎日のように「スタンド」を促し、リングを閉じるよう通知してくるApple Watchですが、今後はさらに一歩踏み込んで、食事や睡眠の改善プランまで具体的に指示してくるようになるかもしれません。

Bloombergの報道によると、Appleは「Quartz」という開発コード名で、AIを活用した有料の健康コーチングサービスを開発しています。運動、睡眠、食習慣の改善を支援するもので、今年の発表は見送られ、来年の提供開始を目指しているとされています。

手首のデータからパーソナル指導を作る

Quartzの狙いは、日々の生体データを具体的な行動アドバイスへと変えることにあります。

報道によれば、Apple Watchが計測した各種データとAIを組み合わせることで、ユーザー一人ひとりの状態に合わせた提案やコーチングプログラムを作成する仕組みです。

健康関連の取り組みはこれだけにとどまりません。iPadOS 17では、長らく要望の多かったiPad向けの専用「ヘルスケア」アプリがようやく登場する見込みです。

さらにAppleは感情トラッカーの開発も進めていると伝えられています。これは噂されている日記アプリとは別物とされています。また、近視のユーザーを支援する新機能も準備中とのことです。

ハードウェア連携の面では、発表が噂されるMRヘッドセットでも有料の「Fitness Plus」や瞑想アプリが利用可能になるとみられています。期待されている非侵襲型の血糖値測定についても研究が進められていますが、実用化にはまだ相当な時間がかかる見通しです。

なぜ重要か

Quartzの取り組みは、Appleのヘルスケア事業が「記録するツール」から「行動を変えさせるサービス」へとシフトする転換点になると私たちは考えています。

ユーザーにとって、睡眠ステージや心拍変動のグラフは、眺めるだけでどう生活を変えればいいのか分かりにくいものでした。AIが生体データを解釈し、今夜何時に寝るべきかといった実行可能なアドバイスに落とし込んでくれるなら実用的な価値は高いと言えます。ただし有料サブスクリプションとして提供される以上、一般的な健康アドバイスを繰り返すだけでは利用者を納得させられないでしょう。

業界全体から見れば、自社製ハードウェアのセンサーデータを独占的に活用し、高収益なソフトウェア課金へ繋げる巧みな囲い込み策です。日常の生活習慣指導までAppleのAIに委ねてしまえば、他社製デバイスへの乗り換えは極めて難しくなります。

課題となるのは、生活習慣の改善提案と医療行為との境界線です。AIの助言が慎重すぎれば当たり障りのない通知で終わってしまいますし、踏み込みすぎれば健康被害や法的な責任問題に直面します。このバランスをどう取るかが、Quartzの実用性を左右することになりそうです。

情報源 (1)

  1. [1]
    theverge.com(新しいタブで開きます)原文theverge.com

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