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業界動向

Anthropicの「Claude Code」ソースコードが流出:npm公開時のmapファイル誤同梱が原因

公開 拡散指数 46

Anthropicの「Claude Code」のソースコードが、npmレジストリに誤って含まれていたsource mapファイル経由で流出した。研究者のChaofan Shou氏が発見して公開。デバッグ用ファイルが本番パッケージに残る初歩的なミスで、エンジニアリング管理の甘さが露呈した。

Anthropicの「Claude Code」ソースコードが流出:npm公開時のmapファイル誤同梱が原因
画像:community.openai.com

公開前のパッケージにうっかりデバッグ用のファイルを残してしまい、社外秘のソースコードを丸ごとネット上に晒してしまう――多くのソフトウェア開発者が一度は青ざめたことのある初歩的なトラブルを、今をときめくAIトップ企業のAnthropicがやらかしました。

同社の主力コマンドラインツール「Claude Code」のソースコードがnpm経由で流出し、さらにその削除対応の過程でGitHub上の無関係なリポジトリ約8,100件を巻き込んで一時的に強制非公開にする騒動が発生しました。

mapファイルの同梱から始まった流出劇

発端となったのは、npmレジストリに公開されたパッケージでした。研究者のChaofan Shou氏が、Claude Codeの最新リリースにソースマップファイルが含まれていることを発見し、ネット上で共有しました。

ソースマップは本来、難読化・軽量化されたコードを開発時にデバッグしやすくするためのものです。しかし、これを本番環境向けパッケージに同梱したまま公開すると、元のソースコードがそのまま復元できてしまいます。

世界中の開発者やAI愛好家はこの機会を逃しませんでした。Anthropicがどのように大規模言語モデルを制御し、あの快適なコーディング体験を作り出しているのか、プロンプトや実装の秘密を探るべくコードを解析し、GitHub上に次々と複製をアップロードしました。

DMCA申請で8,100件のリポジトリが巻き添えに

事態を重く見たAnthropicは、米国のデジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づき、流出コードを含むリポジトリの削除をGitHubに要請しました。

ところが、この対応が裏目に出ます。GitHubの記録によると、削除措置の対象となったリポジトリは約8,100件に達しました。Anthropicが公式に一般公開していた正規のClaude Codeリポジトリからフォーク(複製)して使っていただけの開発者まで巻き込まれ、正当なプロジェクトが突然利用不能になったため、SNS上で怒りの声が上がりました。

AnthropicでClaude Codeの責任者を務めるBoris Cherny氏は、この広範囲な削除は意図しない事故だったと釈明しました。同社の広報担当者がTechCrunchに語ったところによると、削除要請で指定したリポジトリが公式公開リポジトリと同じフォークのネットワークに繋がっていたため、システムが予想外の範囲まで削除を広げてしまったとのことです。

Anthropicは直ちに大部分の削除要請を取り下げ、対象を元の1件のリポジトリと実際に流出コードが含まれていた96件のフォークのみに絞り込み、巻き込まれたリポジトリは復旧しました。

なぜ重要か

今回のトラブルは、開発者にとって「CI/CDのリリース設定でソースマップを除外する」という基本の重要性を再認識させる事例となりました。エンドユーザーが今すぐ危険に晒されるような認証情報やデータ漏洩ではありませんが、最先端のAI開発企業であっても古典的なパッケージングのミスを起こすことが示されました。

また、業界への影響も小さくありません。流出したコードを通じて、Anthropicがエージェント型ツールでどのようにプロンプトを構成し、コンテキストを制御していたのかという実装ノウハウが広く知れ渡ることになりました。オープンソースの対抗ツールを開発しているコミュニティにとっては大きなヒントになったとみられます。

Anthropic自身にとっても手痛い失点です。TechCrunchが指摘しているように、同社は新規株式公開(IPO)を視野に入れていると報じられており、厳格なガバナンスとコンプライアンスの遂行が問われる時期にあります。ソースコードの流出に加え、著作権削除の誤作動で8,000人規模の開発者を巻き込んだ対応は、開発者コミュニティからの信頼を損なう危うさを露呈したと言えます。

情報源 (2)

  1. [1]
    @fried_rice(新しいタブで開きます)原文x.com
  2. [2]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)報道techcrunch.com

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