本文へスキップ
IFAI

AIモデル

Anthropicが「Claude 3.5 Haiku」提供開始、価格は4倍で画像認識は非対応

公開 拡散指数 51

AnthropicはClaude 3.5 Haikuの提供を開始した。性能面では前世代の最上位モデルOpusを上回る一方、API利用料は前世代の4倍に引き上げられ、現時点では画像認識に対応していない。高いコストパフォーマンスや画像解析を求めるユーザー向けに、旧世代のClaude 3 Haikuも併売される。

Anthropicが「Claude 3.5 Haiku」提供開始、価格は4倍で画像認識は非対応
画像:techcrunch.com

AI業界では「新世代が出るたびに安くなる」という価格破壊が当たり前になっていましたが、Anthropicはその流れに逆行する動きを見せました。

Anthropicは、同社の軽量モデルの最新版「Claude 3.5 Haiku」をAPIおよびAWS Bedrockなどのプラットフォーム向けに提供開始しました。しかし、前世代の価格を据え置くとしていた事前の示唆を翻し、4倍の値上げを行いました。

前世代の最上位モデル超えを理由に4倍値上げ

Anthropicは先月Claude 3.5 Haikuを発表した際、前世代のClaude 3 Haikuと同等の価格設定を示唆していました。しかし、正式提供とともにその方針を変更しました。

同社がXに投稿した説明によると、最終テストにおいてClaude 3.5 Haikuが前世代の最上位モデル「Claude 3 Opus」のベンチマークスコアを複数の項目で上回ったとのことです。この知能の向上を反映させるため、価格を引き上げたと説明しています。

具体的な価格は、入力100万トークンあたり1ドル、出力100万トークンあたり5ドルです。従来のClaude 3 Haikuが入力0.25ドル、出力1.25ドルだったため、ちょうど4倍の価格設定となりました。

画像認識は非対応、旧モデルも併売へ

価格が上がった一方で、機能面では後退している点もあります。Claude 3.5 Haikuはリリース時点で画像分析機能を備えておらず、この点では前世代よりも制限されています。

Anthropicのデベロッパーリレーション責任者であるAlex Albert氏は、最大限のコスト効率と画像処理を必要とするユーザー向けに、旧来のClaude 3 Haikuの提供を継続すると説明しています。

新モデルは知識のカットオフが新しくなり、より長いテキストを出力できるようになっています。同社はコード提案、データ抽出やラベリング、コンテンツモデレーションなどの用途に適しているとアピールしています。

なぜ重要か

AIベンダーが同一シリーズの次世代モデルで大幅な値上げを行うのは極めて異例です。業界全体がトークン単価の引き下げ競争を繰り広げる中で、Anthropicの強気な判断が目立ちます。

開発者にとって、Haikuシリーズは大量バッチ処理や低コストな自動化タスクのための定番選択肢でした。価格が4倍に跳ね上がったことで、これまでHaikuを採用していたパイプラインの採算計算はやり直しを迫られます。画像機能も欠けているため、今すぐ乗り換えるべきケースはコード生成や複雑なテキスト処理に限定されそうです。

私たちの見立てでは、Anthropicは「Opus級の賢さをOpusより遥かに安く提供している」という論理に立っています。技術的な達成としては理解できますが、ユーザーが求めていた「安くて速い軽量モデル」という期待とのズレは否めません。競合他社の格安モデルがひしめく中で、この価格戦略が受け入れられるかどうかは大きな試金石となります。

情報源 (1)

  1. [1]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com

毎日のAIピックアップ