主要AIツール50選の利用動向調査:総アクセス240億件超、ChatGPTが6割独占
WriterBuddy が発表した調査によると、主要 AI ツール上位 50 サービスの年間総アクセス数は 240 億件を突破しました。ChatGPT 単体で 140 億件と全体の 60% を占め、Character AI と Google Bard がそれに続いています。全体の 63% 以上がモバイル端末からの利用でした。

生成AIブームのなかで、実際にユーザーの時間を奪っているのは誰なのか。その現実を冷徹な数字が浮き彫りにしました。
WriterBuddyがSEMrushのデータを基に公表した調査によると、2022年9月から2023年8月までの1年間で、世界の主要AIツール上位50サービスの総訪問数は240億件を突破しました。年間を通じた成長率は10.7倍に達しています。
ChatGPTの独走と、独自路線で伸びる対話ボット
集計結果の大半を占めたのはChatGPTでした。単体で140億件ものトラフィックを稼ぎ出し、上位50ツールの全トラフィックの60%以上を独占。純増数でも18億件を記録し、競合を完全に突き放しています。
2位につけたのは、キャラクター会話に特化したCharacter AIです。年間38億件の訪問を集め、純増4億6340万件と急成長を見せました。Google Bardは開始の遅れや地域制限がありながらも、純増6800万件で3位に入っています。
さらに、独自領域に特化したボットの台頭も目立ちます。成人向け対応を含むJanitor AIはわずか数カ月で4880万件の純増を記録。画像モデル共有のCivitaiやAI検索のPerplexityも順調に数字を伸ばしました。一方で、画像生成のMidjourneyや文章ツールのQuillbotは、この期間に訪問数を減らしています。
トラフィック減少の真相はアプリへの移行
業界全体の月間アクセスは2023年5月に41億件でピークを迎えた後、夏にかけて12億件ほど減少しました。これにより市場では「AIバブル崩壊」の懸念もささやかれました。
しかし、この減少は利用習慣の変化と重なっています。全体の63%以上がモバイル端末からの利用であり、OpenAIが5月にiOSアプリ、7月にAndroidアプリを投入したことで、Webブラウザから専用アプリへ大量のユーザーが移ったことが大きな要因と見られます。
地域別では米国が全体の22.62%を占め、欧州が39億件で続きます。またユーザーの69.5%が男性という偏りも見られました。総トラフィックのうち191億件をチャットボットが占めており、対話型UIへの需要が圧倒的です。
なぜ重要か
今回の調査結果は、生成AIの勢力図において「対話型AIの一強多弱」がすでに固まりつつある現実を示しています。
開発者やスタートアップにとって、単純なWebラッパー型ツールで自然流入を稼ぐフェーズは終わりました。汎用的なテキスト対話市場はChatGPTがほぼ押さえており、参入障壁は極めて高くなっています。
また、6割以上がモバイルからアクセスしている点は見逃せません。Discord依存を続けるツールやWeb版に留まるサービスは、手軽に起動できる専用アプリを揃えた大手に日常の利用頻度で勝てなくなります。
初夏のトラフィック調整はブーム終了ではなく、物珍しさによる「お試し利用」から日常のツールへの定着期に入ったサインと見るのが自然です。今後後発が生き残るには、Character AIのようにエンタメやコミュニティに特化し、代替の効かない熱狂的な居場所を作れるかどうかにかかっています。
情報源 (1)
- writerbuddy.ai(新しいタブで開きます)原文writerbuddy.ai
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