スマホ撮影で家全体を3D化、PlayCanvasベースのガウス・スプラッティングが話題に
PlayCanvasをベースにしたオープンソースの3Dガウス・スプラッティング技術により、スマホで撮影した住宅をブラウザ上でフォトリアルに内見できるようになりました。従来のポリゴンではなく無数の光の雲で描画し、動画並みの容量で動作します。スキャン費用は約200ドルに抑えられ、不動産向けの新ビジネスとしても注目を集めています。
専用アプリのインストールもVRゴーグルの装着も不要です。手持ちのスマートフォンで家全体を撮影してアップロードするだけで、誰でもブラウザ上でフォトリアルな空間を自由に内見できるようになりました。
ポリゴンを使わずに「光の雲」で空間を再構成
この仕組みはPlayCanvasをベースに構築されたオープンソース技術で、3Dガウス・スプラッティングを採用しています。ゲームのように三角ポリゴンで面を作るのではなく、無数の微小な光の雲で色と深度を表現し、AIが撮影写真から現実の部屋を丸ごと再構成します。
生成されるデータサイズはTikTok動画1本分より小さく、スマホのブラウザでも素早く読み込めます。50万ドルの物件で1万5000ドルに達する仲介手数料に対し、スキャン費用は約200ドル程度で済み、買い手は半日で50件もの物件を回れます。すでに不動産会社やAirbnbホスト、博物館向けに1件あたり300ドルから800ドルのスキャン代行を請け負うフリーランスも現れています。
なぜ重要か
スマホ1台と週末の時間さえあればそのままスモールビジネスが成立するほど、空間のデジタル化コストが一気に下がりました。これまで高額な機材や専門アプリが必要だったバーチャル内見市場に、大きな風穴を開けるはずです。
ただし、ガウス・スプラッティングは視覚的な再現に特化した点の集まりであり、正確な幾何学データや物理的な衝突判定を持ちません。極めてリアルに見える一方で、ミリ単位の寸法計測が求められる建築設計などの用途をそのまま代替できるわけではない点には注意が必要です。
情報源 (1)
- blog.playcanvas.com(新しいタブで開きます)原文blog.playcanvas.com