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You.comがYouChat 2.0を発表:検索画面で直接チャートやコードを表示

公開 拡散指数 36

You.comはマルチモーダル対話型AI検索システム「YouChat 2.0」を発表した。ハイブリッドLLMモデル「C-A-L」を採用し、回答内に図表、画像、動画、コードを直接埋め込んで表示できる。RedditやTikTokなどのアプリとも連携し、タブを行き来することなく情報収集と作業が完結する。

You.comがYouChat 2.0を発表:検索画面で直接チャートやコードを表示
画像:venturebeat.com

検索 AI を使っていて一番もどかしいのは、せっかく回答が返ってきても結局グラフや動画を確認するために別のタブを何枚も開く羽目になることです。

サンフランシスコを拠点とする検索スタートアップの You.com が、この課題に先手を打ちました。同社はマルチモーダル対話型 AI を掲げる YouChat 2.0 を公開しました。

チャット内にグラフや外部アプリを統合

今回の目玉は、C-A-L(Chat、Apps、Links)と呼ばれる統合型の大規模言語モデルです。

通常のテキスト回答だけでなく、チャット画面の中に表や画像、グラフ、動画、実行可能なコードなどを直接埋め込んで表示します。調べ物の途中で別のタブに飛ぶ必要を減らす狙いがあります。

You.com の検索画面にはもともと 150 以上のアプリが組み込まれていましたが、今回の更新で Reddit、TikTok、StackOverflow、Wikipedia などの動的コンテンツがチャット内に直接呼び出せるようになりました。検索結果の画面上でそのままテキストの執筆、コーディング、画像生成を行うことも可能です。回答には出典リンクも明記されます。

同社の共同創業者兼 CEO である Richard Socher 氏は、Google Scholar における自然言語処理分野の論文引用数で世界 4 位の研究者です。同氏は、いつ単なるテキストで答え、いつアプリを呼び出してリッチに表示すべきかをモデルに判断させるのは極めて難易度が高い技術だと説明しています。

巨人が直面するイノベーターのジレンマ

先週は Microsoft が AI 搭載の新しい Bing を発表し、Google も対話型 AI の Bard を披露するなど、検索を巡る競争は一気に過熱しています。

しかし Socher 氏は、Google は古典的なイノベーターのジレンマに直面していると指摘します。Google は検索結果の広告で年間 1500 億ドルを稼いでおり、もし対話型検索によって広告が 6 個から 1 個に減れば、1 日あたり 5 億ドルの減収になりかねません。そのため、根本的な新技術を本気で導入する動機が働きにくいというわけです。

一方で失うものが少ない You.com は身軽に動き、すでに 1 日あたり約 100 万件の検索を処理しています。同社は開発者向けプラットフォームも開放し、外部アプリの追加を呼びかけています。

なぜ重要か

一般のユーザーにとって、文字だけで長文を返してくる検索 AI はすぐに使いづらさを感じさせます。株価ならグラフ、手順なら動画、データなら表で一発で見たいはずです。YouChat 2.0 はそうした実用的な検索体験を提供しており、普段の情報収集ツールとして今すぐ試す価値があります。

検索業界の視点で見ると、競争の焦点が単なる会話の賢さから、結果をどう視覚的かつインタラクティブに見せるかという UI や UX の領域へ移ったことを意味します。テキストの壁を返すだけでは、本当の意味で次世代の検索とは呼べません。

You.com のアプローチは非常に賢明だと考えられます。モデル自体の規模で巨大 IT 企業と張り合うのではなく、C-A-L という仕組みで外部サービスを巻き込み、大手が二の足を踏んでいるリッチな検索体験を先に形にしました。検索体験の主導権争いは、見た目以上のスピードで次の段階へ進んでいるように見えます。

情報源 (1)

  1. [1]
    venturebeat.com(新しいタブで開きます)原文venturebeat.com

トピックを追うYou.comのマルチモーダル検索の進化

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