本文へスキップ
IFAI

AIツール

You.comがマルチモーダル対話検索を導入:株価チャートや対話型アプリを直接表示

公開 拡散指数 36

AI検索エンジンのYou.comがマルチモーダル対話検索を発表しました。株価などを尋ねると、テキストだけでなく対話画面内に直接株価チャートや表、コードなどのインタラクティブ要素を表示します。数字のハルシネーションを防ぐ狙いもあります。

You.comがマルチモーダル対話検索を導入:株価チャートや対話型アプリを直接表示
画像:techcrunch.com

AIチャットボットに株価を尋ねると、もっともらしい嘘の数字を返されてうんざりした経験はないでしょうか。

AI検索エンジンのYou.comが、その弱点の克服に乗り出しました。2月15日、同社はテキストだけでなく、グラフやコード、表、インタラクティブなアプリを回答内に直接組み込むマルチモーダルチャット検索を発表しました。

テキスト回答の限界を超えるインターフェース

使い方は直感的です。たとえばCRM市場で最大のシェアを持つ企業を尋ねるとSalesforceと答え、続けて株価を聞くと、文章ではなくリアルタイムの株価チャートが会話画面にそのまま表示されます。

創業者のリチャード・ソーチャー氏は、言語モデルに数字をでっち上げさせるのではなく、会話の中に専用の株価アプリを呼び出すほうがはるかに合理的だと説明します。

質問の内容に応じて、テキストだけでなくコードや画像、操作可能な要素を出し分けることが、検索体験の大きな前進になると同氏は考えています。

ただし、背後にある具体的な技術の仕組みは伏せられています。模倣されるリスクを避けるため、黒字化などの安定期に入るまではコア技術の詳細は明かさない方針です。

巨大検索の広告モデルと決別する狙い

2020年末に立ち上がったYou.comは、昨夏に2500万ドルの資金調達を実施しました。ソーチャー氏は、GoogleやMicrosoftが動く前の昨年12月に生成AI検索を世に出していたと強調します。

同社は自らをアンチGoogleと位置づけ、検索結果を広告だらけにする大手の手法を批判してきました。現在は毎月2桁台の成長を続け、毎日数百万人規模の利用者がいるとされています。

今年の収益化に向けては、プライバシーに配慮した広告や、週に数ドルで利用できる作文支援機能のサブスクリプションを検討しています。さらに、会話内で外部アプリがサービスを販売した際に手数料を得るなど、検索の入口ではなく出口側で収益を得るモデルを模索しています。

なぜ重要か

言語モデルがもっとも苦手とするのは、刻々と変わる数値や正確なリアルタイムデータの処理です。You.comがテキストを無理に出力させず、インタラクティブなウィジェットに切り替えたのは極めて賢明なアプローチだと言えます。

大手IT企業が競うようにチャット検索を導入する中、単なるテキストのやり取りにとどまらず、リッチなUIコンポーネントを差し込めることを示した意義は大きいです。ユーザーにとっては、要約文を読み解く手間が省け、作業の効率が上がります。

しかし、この優位性を長く守り続けられるかは未知数だと考えられます。外部APIを連携させてウィジェットを表示する仕組み自体は、巨大企業が本気を出せば容易に追随できる領域です。サードパーティ製アプリのエコシステムをどれだけ迅速に築けるかが、今後の生き残りの分かれ目になりそうです。

情報源 (1)

  1. [1]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com

トピックを追うYou.comのマルチモーダル検索の進化

このトピックのニュース。新しい順です。

  1. You.comがマルチモーダル対話検索を導入:株価チャートや対話型アプリを直接表示この記事
  2. You.comがYouChat 2.0を発表:検索画面で直接チャートやコードを表示

毎日のAIピックアップ