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DrakeのディストラックにAI Tupacが無断使用、遺族が24時間以内の削除を要求

公開 拡散指数 41

伝説的ラッパー故Tupacの遺産管理団体が、Drakeの新曲「Taylor Made」に対し法的措置を警告しました。同曲はTupacやSnoop DoggのAI生成音声を無断使用しており、遺族側は遺産の乱用だとして24時間以内の公開停止を求めています。

DrakeのディストラックにAI Tupacが無断使用、遺族が24時間以内の削除を要求
画像:theverge.com

ラッパー同士のディス曲の応酬はヒップホップの華ですが、亡くなった伝説のアーティストをAIで無断蘇生させて戦わせるとなれば、話は別です。

カナダの人気ラッパーDrakeが、ライバルのKendrick Lamarに向けて公開したディス曲「Taylor Made」をめぐり、1996年に亡くなったTupac Shakurの遺族・財団側が猛反発。無断でAI生成したTupacの声を使用したとして、24時間以内に楽曲をインターネット上から削除しなければ提訴するとDrake側に警告しました。

故人の声をAIクローン、遺族側は激怒

Billboardの報道によると、Tupac財団の代理人を務める弁護士Howard King氏は声明で、今回の楽曲を「史上最も偉大なヒップホップアーティストの遺産に対する露骨な濫用」と痛烈に批判しました。遺族側はTupacの声や人格の利用を許可したことはなく、もし事前に打診があっても絶対に承認しなかったと主張しています。

ここ数週間、DrakeとKendrick Lamar、J. Coleなどの間では激しいビーフが続いていました。Lamarが客演曲でDrakeを攻撃したのに対し、Drakeは曲「Push Ups」で応戦。さらに相手の返答を待たずに、4月19日に「Taylor Made」を公開しました。

この曲でDrakeは、Taylor Swiftに言及しただけでなく、AIで再現したTupacとSnoop Doggの声を使ってLamarを挑発。存命のSnoop DoggはInstagramに困惑したような絵文字を投稿して静観していましたが、故人であるTupacの遺族側は看過しませんでした。かつてDrake自身が、自分の声を模倣したAI楽曲「Heart on My Sleeve」がバズった際に不快感を示していただけに、今回の行動には大きな皮肉も漂います。

なぜ重要か

私たちは、この騒動が一過性のゴシップにとどまらず、AI音声クローンをめぐる権利問題の大きな転換点になると考えています。

一般のクリエイターやリスナーにとって、AIによる音声複製は今や誰もが数分で試せる身近な技術になりました。しかし、パブリシティ権や死者の人格権を無視して公開コンテンツに利用すれば、どれほど巨大なスターであっても深刻な法的責任を問われるという現実を、今回の件は見せつけています。

音楽業界への影響も小さくありません。これまでAI生成楽曲の多くは匿名のネットユーザーが投稿したもので、レーベル側も削除申請を繰り返すモグラ叩き状態でした。しかし今回は、世界トップクラスの現役アーティストが自ら他人の声を無断クローンし、プロモーションや対決の道具として使っています。

戦略の観点から見ても、Drakeのこの一手は決して賢いものには見えません。相手を出し抜くための奇策だったはずが、故人の遺産を冒涜したという批判を招き、相手陣営に倫理的な正当性を与えてしまいました。もし法廷闘争に発展すれば、AIによる声の権利保護に関する法律や配信プラットフォームの規制を急速に前進させる判例になる可能性があります。

情報源 (1)

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    theverge.com(新しいタブで開きます)原文theverge.com

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