Anthropicの「Glasswing」1カ月で重大な脆弱性を1万件以上検出、修正が追いつかず
Anthropicはセキュリティ構想「Project Glasswing」の初期成果を発表した。Claude Mythos Previewを使い、約50社のパートナーと世界中の重要ソフトウェアから1万件以上の深刻な脆弱性を検出。バグ発見が高速化した一方、パッチ適用が新たなボトルネックになっている。
Anthropicはセキュリティ構想「Project Glasswing」の初期成果を発表した。Claude Mythos Previewを使い、約50社のパートナーと世界中の重要ソフトウェアから1万件以上の深刻な脆弱性を検出。バグ発見が高速化した一方、パッチ適用が新たなボトルネックになっている。
AnthropicはMozillaと協力し「Claude Opus 4.6」を用いてFirefoxのコードを解析した結果、2週間で22件の脆弱性を発見したと発表した。うち14件が高深刻度と評価され、Firefox 148.0で大半が修正された。AIによる脆弱性の発見能力が悪用コード開発能力を大きく上回っているという。
MozillaはFirefox向けの新たなブラウジングスペース「AI Window」の開発を発表し、ウェイティングリストの受付を開始した。閲覧中にAIと対話できる機能だが、完全なオプトイン方式を採用し、不要ならいつでもオフにできる。単一のエコシステムに縛られない自由な設計を掲げている。
MozillaはAI回答エンジン「Perplexity」をデスクトップ版Firefoxの検索オプションとして全世界で提供開始した。従来のリンク一覧ではなく引用付きの対話型検索が利用可能で、アドレスバーから即座に切り替えたりデフォルトに設定できる。モバイル版も今後提供予定だ。
OpenAIが先週公開した新モデル「o1」シリーズを巡り、内部の生データである思考チェーンを探ろうとしたユーザーに対し、規約違反の警告メールや利用停止の警告を送っていることが分かった。o1はフィルタリング後の思考要約のみを表示する仕様で、「reasoning trace」などの語句を入力するだけでも検知対象になるという。
Mozillaは製品戦略を見直し約60人の人員削減を実施すると発表した。3D仮想空間「Hubs」の提供終了やVPN投資の縮小を進める一方、PocketやAI/MLチームをFirefox組織に統合。「信頼できるAI」のブラウザ実装にリソースを集中させる。
Mozillaは年次報告「State of Mozilla」を公開し、巨大テック企業によるAIの囲い込みに対抗する方針を示した。FirefoxでWebの独占に挑んだ時のように組織を再編し、オープンソース開発者やスタートアップと連携して人間中心かつ信頼できるAIを推進するとしている。
MozillaがFirefoxで、買収したFakespotのAI技術を活用した新機能「Review Checker」のテストを開始した。AmazonやWalmartなどの商品レビューのパターンを分析し、信頼度をAからFで判定する。OHTTPによるプライバシー保護も備え、11月に正式公開予定。
Mozillaは信頼できるオープンソースAIエコシステムの構築に向け、30Mドルを投じて新会社Mozilla.aiを立ち上げると発表した。Moez Draief氏が率い、まずは安全で透明な生成AIツールや健全な推薦システムの開発に注力する。巨大テック企業による市場独占への対抗軸を目指す。