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テスラ、人型ロボ「Optimus」の新型ハンド公開 腱構造で22自由度を実現

公開 拡散指数 31

テスラは人型ロボット「Optimus」向けの新型ハンドを公開した。人間の腱に似た構造を取り入れ、手部単体で22自由度を備える。駆動部を前腕に集約したことで器用さが増した一方、今回公開されたデモ映像も自律動作ではなく遠隔操作によるものだった。

テスラ、人型ロボ「Optimus」の新型ハンド公開 腱構造で22自由度を実現
画像:electrek.co

人型ロボットの開発において、最も技術的なハードルが高い部位のひとつが「手」です。

テスラは人型ロボット「Optimus」向けに刷新された新型ハンドを公開しました。新しく公開された動画に映る手は従来よりも格段に人間らしく、人の手のような腱構造を備えています。

腱駆動と22の自由度がもたらすもの

テスラによると、この新型ハンドは22の自由度を持ち、手首と前腕部にさらに3つの自由度を備えています。合計25の自由度により、人間の手の繊細な動きに大きく近づきました。

Optimus開発を率いるMilan Kovac氏が明かしたところによると、チームはすべての駆動部を前腕に集約し、腱を介して指を細かく動かす仕組みを採用しました。しかし駆動部を腕にまとめたことで、前腕が重くなってしまうという新たな課題も生じています。

さらに年末に向けて、前腕の軽量化と合わせて触覚センサーの拡張を進めているとのことです。指や手のひらに十分な柔軟性と保護層を持たせつつ、センサーの感度を落とさないバランスの調整が大きな課題だと説明しています。

今回は迅速に認めた「遠隔操作」

披露された滑らかな動きは見事ですが、この実演も前回同様に人間による遠隔操作で行われています。

テスラは先日の「We, Robot」イベントで、ロボットが遠隔操作であることを事前に明かさず後から判明したことで、大きな批判を浴びました。遠隔操作自体は開発手法として普通のことですが、情報の不透明さが不信感を招いた形です。

その反省からか、今回は実演が遠隔操作によるものであることを同社は迅速に認めました。なお、テスラは現在すでに自社工場内で数台のOptimusを試験運用しており、来年にはその数をさらに拡大する見込みです。

なぜ重要か

一般ユーザーが自宅でOptimusに家事を任せられる日はまだ先ですが、人型ロボットの最難関である手先の実用化に向けた重要な前進であることは確かです。

手を人間そっくりに動かすために駆動部を前腕へ移し、腱で引くアプローチは理にかなっています。しかし、腱の摩耗や耐久性の問題、重くなった腕のエネルギー消費など、工場の現場で長期間酷使されたときに耐えられるかは別の話です。

私たちが注目すべきなのは、遠隔操作に対する姿勢の変化です。高度な遠隔操作で繊細な作業を行うことは、ロボットAIのための高品質な学習データを集める必須プロセスでもあります。ハードウェアの自由度を高めなければ、そもそもAIが学ぶべき器が完成しません。

テスラは自社工場という管理された環境で実証を進める賢い選択をしていますが、人間の遠隔操作なしでどこまで自律的に複雑な作業をこなせるようになるのか。そのソフトウェア側の答えが出るまでは、まだ期待半分で見守る段階と言えます。

情報源 (1)

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    electrek.co(新しいタブで開きます)原文electrek.co

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