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業界動向

ドイツテレコムがPerplexityと「AI Phone」開発、ロック画面から直通

公開 拡散指数 50

ドイツテレコムはPerplexityと提携し「AI Phone」を開発すると発表した。ロック画面から直接Perplexityアシスタントを呼び出せ、アプリ間の移動を省く設計だ。ElevenLabsなどの機能も統合し、年内に1000ドル未満で発売予定となっている。

ドイツテレコムがPerplexityと「AI Phone」開発、ロック画面から直通
画像:elevenlabs.io

スマートフォン各社が既存のOSにAI機能を追加していく中、通信キャリアがまったく別の角度から攻勢をかけ始めました。

T-Mobileの親会社であるドイツテレコム(Deutsche Telekom)はMWCにて、AI検索スタートアップのPerplexityと提携し、AI体験を主軸に据えた「AI Phone」を開発中であると発表しました。

端末の価格は1,000ドル未満を想定しています。ドイツテレコムは今年後半に端末の詳細を正式発表し、TechCrunchの報道によると2026年に欧州市場向けに発売を開始する予定です。

ロック画面がAIの入り口に

ドイツテレコムで技術・イノベーション部門を率いる取締役のClaudia Nemat氏は、自社がAI企業へと変革しつつあると語りました。同社は基底となる大規模言語モデルを一から開発するのではなく、AIエージェントの開発と実装に注力する姿勢を示しています。

このスマートフォンの目玉は、ロック画面に直接組み込まれたPerplexity Assistantです。アプリ一覧を開いて目的のツールを探す手間をなくし、画面を立ち上げた瞬間からAIを使える設計になっています。

Perplexityの共同創業者兼CEOであるAravind Srinivas氏は、自社の技術が質問に答えるだけの存在から実際に行動を起こすマシンへと進化していると説明しました。フライトの予約、レストランの手配、メールやメッセージの送信、さらには通話の発信やリマインダー設定まで、ユーザーの日常タスクをAIが肩代わりすることを目指しています。

Perplexity以外にも複数のパートナー技術が統合されます。リアルタイム翻訳にはGoogle Cloud AIが使われ、ポッドキャスト生成にはElevenLabs、アバター作成にはPicsartの技術が採用されます。

ハードウェアの製造元やスペック、ベースとなるOSの詳細は明かされていませんが、公開されたコンセプト画像を見る限りAndroidをベースにしたカスタムOSのようです。また、端末を購入しない既存の3億人の顧客向けに、iOSおよびAndroid対応のアプリ「Magenta AI」を今年の夏から提供することも明らかにしました。

通信キャリアのハードウェアへの挑戦

通信キャリアがAppleやGoogleに対抗して独自端末を仕掛けるのは、業界ではおなじみの構図です。過去にはFirefox OS端末やFacebook連携スマートフォンなど、アプリの流通と顧客接点を奪還しようとする試みが幾度となく繰り返されてきました。

企業価値が約90億ドルと報じられているPerplexityとドイツテレコムは、2024年4月から提携を進めてきました。Perplexityは今年1月にもAndroid向けアシスタントをリリースしており、今回のAI Phoneはその構想を物理端末へと拡張した形になります。

なぜ重要か

一般ユーザーにとって、アプリをいくつも立ち上げて手動で操作する手間が省け、ロック画面から一言指示するだけで手続きが完了する世界は確かに魅力的です。しかし、今すぐ端末の購入を検討する必要はないと私たちは考えています。まずは今夏に提供されるMagenta AIアプリを試し、指示通りのタスク遂行がどれほど正確に行えるかを見極めるのが賢明です。

業界全体から見れば、AIベンダーと通信キャリアが組んでスマートフォンのUI根本から刷新しようとする動きは注目に値します。OpenAIやGoogleがOSや主要アプリにAIを統合する中、Perplexityはキャリアの販売チャネルを押さえることで独自の陣地を築こうとしています。

ただし、このアプローチには小さくない懸念もあります。通信キャリア主導のハードウェアは過去に成功例が乏しく、完成された主要フラッグシップ端末の使い勝手からユーザーを乗り換えさせるのは容易ではありません。さらに、外部サービス側の仕様変更や認証制限によって予約やメッセージ送信が途中で止まってしまえば、日常使いのツールとしての信頼を瞬時に失いかねません。

情報源 (2)

  1. [1]
    @perplexity_ai(新しいタブで開きます)原文twitter.com
  2. [2]

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