Sunoが「v4」を公開:音質向上に加え、過去の楽曲をアップグレードできるリマスター機能も
AI 音楽生成サービスの Suno が新モデル「v4」を公開した。音声の解像度や曲構造の表現力が向上し、歌詞のクオリティも改善。注目は過去に作成した楽曲を v4 品質に引き上げる「Remaster」機能で、楽曲に合わせた新しいカバーアート生成も追加された。

生成AIで作った楽曲を聴いたことがある人なら、特有の籠もった音質や、モゴモゴとしたボーカルの違和感に気づいたことがあるはずです。今年前半に登場したSuno v3は大きな話題を呼びましたが、音質の粗さは依然として残っていました。
Sunoはその課題を埋めるべく、新モデル「v4」の提供を開始しました。公式発表によると、全体的な音質の透明度向上、歌詞の発音の明瞭化、そしてよりダイナミックな楽曲構成を実現したといいます。
現在はWeb版およびiOSアプリにて、有料プランであるProおよびPremierのユーザー向けにベータ版として提供されています。
過去作を高音質化するRemasterと作詞特化AI
今回のアップデートで実用度が高いのが「Remaster」機能です。旧モデルで作成したお気に入りのトラックを、メロディの良さを活かしたままv4基準の高音質へとアップデートできます。
作詞面では、新たなアシスタントモデル「ReMi」が導入されました。カスタムモードの歌詞入力欄から呼び出すことができ、書きたい情景やテーマを伝えることで、構成や韻の整った歌詞の生成をサポートしてくれます。
また、曲調に合わせて生成されるジャケット画像のデザインも刷新され、楽曲の雰囲気をより忠実に表現できるようになりました。
カバー機能と歌声の固定化もv4へ移行
既存の人気ツールもv4基盤へと引き上げられています。
ユーザー自身が音声をアップロードしてプロンプトで再解釈させる「Covers」では、原曲のニュアンスを残しながら全く新しいアレンジへ生まれ変わらせることが可能です。
さらに「Personas」機能も強化されました。これは特定の楽曲のボーカル特性やスタイルを保存し、次の生成曲へと引き継げる仕組みです。生成ごとにボーカルの声質が変わってしまうAI音楽特有の課題を解消し、同一アーティストによるアルバム制作のような使い方が現実味を帯びてきました。
なぜ重要か
AI音楽生成は「面白いデモ」の領域を抜け出し、商用BGMや楽曲プロトタイプとして本格的に使える段階に入りつつあります。動画クリエイターやゲーム開発者にとって、ボーカルの抜け感とミックスの質が向上した音源は、そのまま制作物へ組み込める価値を持ちます。
私たちは、Sunoが新機能の拡張だけでなく「過去曲のリマスター」と「キャラクターの固定(Personas)」に注力した点を高く評価しています。生成AIの最大の弱点である再現性の低さを真正面から解決しにかかっているからです。
一方で、音声アップロードによるカバー機能が強化されたことで、既存のアーティストのスタイル模倣や著作権を巡る音楽業界との法的な緊張は、今後さらに高まることになりそうです。
情報源 (2)
- @sunomusic(新しいタブで開きます)原文twitter.com
- suno.com(新しいタブで開きます)報道suno.com