Stability AI、「Stable Assistant」に画像の一部置換と最長3分の音楽生成機能を追加
Stability AI はチャットボット「Stable Assistant」に「Search & Replace」と音楽生成機能を追加した。画像内の特定オブジェクトの差し替えや、Stable Audio 2.0 による最大 3 分間の 44.1 kHz ステレオ音源作成が可能になる。現在 3 日間の無料トライアルが用意されている。

生成 AI で作った画像の一部だけを直したいとき、これまでは画像編集ソフトで細かくレタッチするか、構図が崩れるのを覚悟でプロンプトを再生成するしかありませんでした。Stability AI はその手間をチャット画面だけで解消しようとしています。
Stability AI は同社のチャットボット「Stable Assistant」に 2 つの新機能を追加したと発表しました。画像内の特定オブジェクトを差し替える「Search & Replace」と、最長 3 分間の楽曲を生成できる「Stable Audio」です。
チャット画面で完結する画像編集と楽曲制作
目玉となるのは「Search & Replace(検索と置換)」です。ユーザーがアップロードした画像の中から特定の物体を指定し、別の物体へとシームレスに入れ替えることができます。
全体の構図や雰囲気を崩さずに修正できるため、小物を差し替えたいクリエイターにとっては再生成の手間を省く実用的な機能です。
もうひとつの新機能が「Stable Audio」による音楽生成です。インストゥルメンタル楽曲に特化しており、44.1 kHz ステレオの高品質なトラックを最長 3 分間生成できます。
学習には商用音楽ライブラリである AudioSparx の正規ライセンス素材が使われており、著作権への配慮がなされています。
Stable Assistant にはすでに、構図を維持した画像生成やアウトペイント、解像度向上、背景透過、スケッチからの画像化、さらには Stable Video Diffusion による動画生成機能などが備わっています。現在は 3 日間の無料トライアルが提供されています。
なぜ重要か
画像生成 AI の競争は、単に絵を出力する段階から、日常的な制作ワークフロー全体をどう取り込むかというフェーズに移っています。
今回のアップデートで特に評価できるのは、局所的な置換機能の追加です。制作現場において最も困るのは、細部を直そうとして全体の構図まで変わってしまう点でした。狙った部分だけを差し替えられる機能は、実務での実用性を大きく引き上げます。
さらに 3 分間の楽曲生成までチャット上で完結するため、短尺動画やプレゼン用の素材を一括で揃えたいクリエイターには手軽な選択肢になります。
懸念点としては、ひとつのツールに画像、動画、音楽を詰め込みすぎると、それぞれの専用特化型ツールと比べて器用貧乏に見えてしまうリスクがある点です。
それでも、学習データのライセンス元を明記するなど商用利用の安心感を打ち出しつつ、編集の自由度を高めるアプローチは着実な進化といえます。
情報源 (1)
- stability.ai(新しいタブで開きます)原文stability.ai