Runwayが「Expand Video」公開:AIで動画の外側を描き足し画角変更
動画生成AIのRunwayが新機能「Expand Video」を発表しました。テキスト指示で元映像の外側を違和感なく描き足してアスペクト比を変更でき、連続適用でズームアウトなどのカメラワークも作れます。Gen-3 Alpha Turbo向けに順次提供されます。

横向きで撮った動画を縦型ショート動画向けに直そうとすると、両端を切り落とすか上下に黒帯を入れるしかありませんでした。
AI動画生成のRunwayが、その枠の外側を描き足す新機能を提供します。
同社は動画のアスペクト比を自由に変更できる新機能「Expand Video」を発表しました。テキストプロンプトを使って元の映像の周囲に新たな背景や被写体を生成し、画角を広げることができます。
枠の外側を自然に補完する
静止画の拡張生成(アウトペインティング)は珍しくなくなりましたが、動く映像で行うのは技術的にかなり難易度が高い取り組みです。新しく付け足された領域が、元の映像の動きや光の当たり方と時間軸全体で一致していなければならないためです。
Runwayによると、Expand Videoは視覚的な一貫性を保ちながら画面を広げられる設計になっています。この機能はGen-3 Alpha Turboのユーザー向けに段階的に提供される予定で、公式のRunway Academyでチュートリアルも公開されています。
単なるサイズ変更を超えたカメラワーク
面白いのは、単なる縦横比の変更にとどまらない使い方を提示している点です。
Runwayは、動画の拡張を複数回組み合わせることで、急速なズームやカメラを引いていくプルバックショットのような映画的なカメラワークを作り出せると説明しています。動きのない静止した映像から、ダイナミックなカメラの動きを持つシークエンスを作れるようになります。
なぜ重要か
クリエイターにとって、プラットフォームごとのアスペクト比対応は日常的な負担です。横長動画を縦長にする際に主要な被写体を切り取らずに済むなら、編集の手間は大幅に減ります。
動画生成AI全体の流れとしても、単にプロンプトから新しい動画を作る段階から、既存の素材を実用的に編集・制御するツールへと進化しつつあります。プロの制作現場で使えるかどうかの分かれ目は、こうした細かな画角や構図の制御ができるかどうかにかかっています。
課題としては、複数回連続して外側を生成した際に、解像度の低下や境界線のちらつきをどこまで抑えられるかが挙げられます。それでも、アスペクト比変換とカメラワーク演出を結びつけたアプローチは非常に実用的で賢い一歩だと考えられます。
情報源 (2)
- @runwayml(新しいタブで開きます)原文twitter.com
- the-decoder.com(新しいタブで開きます)報道the-decoder.com