Roblox、テキスト入力で仮想世界を作る生成AI機能をテスト中
Roblox は、自然言語の指示から 3D マテリアルや動作コードを自動生成する 2 つの生成 AI ツールをテスト中だと発表した。モデリングやプログラミングの経験が浅いクリエイターでも手軽に仮想空間を作れるようにする狙いで、今後数週間以内に Roblox Studio 開発者向けに提供される予定だ。
テキストを入力するだけで、思い通りのメタバース世界を作れるようになったらどうなるでしょうか。
子どもや若者を中心に人気を集めるRobloxが、まさにその仕組みを開発者向けツール「Roblox Studio」に組み込もうとしています。自然言語のプロンプトを入力するだけで、誰でも簡単にバーチャル空間やオブジェクトを作れるようにする取り組みです。
同社は現在、2種類の生成AI機能をテストしており、数週間以内にRoblox Studioのクリエイター向けに順次提供を開始する予定です。
プロンプトからテクスチャとコードを自動生成
今回テストされている生成AI機能は、役割がはっきりと分かれています。
1つ目は、自然言語の指示文からバーチャル素材の質感を生成するツールです。たとえばテキストを入力するだけで、3Dモデルの車に合わせたリアルなマテリアルやテクスチャを貼り付けることができます。
2つ目は、テキスト入力に基づいてプログラムコードを自動作成するツールです。ゲーム内の動作やギミックを言葉で指示するだけで、スクリプトが生成されます。
RobloxのCTOであるDaniel Sturman氏は公式ブログで、クリエイターが抱えるスキルの偏りに言及しています。コードは書けるけれど精緻な3Dモデルは作れない人もいれば、デザインは得意でもプログラミングが苦手な人もいます。
同氏は自身を例に挙げ、「自分も絵の才能は壊滅的だ」と明かしつつ、初心者であっても生成AIのサポートによって頭の中のイメージをすぐに形にできるようになると述べています。
なぜ重要か
ゲーム制作のハードルが劇的に下がる点は、若いクリエイターや個人開発者にとって大きな恩恵です。3Dグラフィックの専門技術やプログラミング言語を一から習得しなくても、アイデアさえあれば手軽にプロトタイプを形にできるようになります。
業界全体で見れば、Robloxが単なる「オンラインの遊び場」にとどまらず、メタバース制作のインフラとしての地位を固めにかかっていることがわかります。Epic Gamesなどとの激しい開発者争奪戦において、参入障壁を下げるAIツールは強力な武器になります。
チャットボットのような汎用AIでお茶を濁すのではなく、テクスチャ生成とコード作成という制作現場で最も手のかかる作業にAIを絞り込んだ点は、非常にスマートな判断だと私たちは考えています。
ただし懸念点もあります。AIによって生成されたコードの安全性やパフォーマンスの最適化をどう担保するのか、そして手軽に作られた低品質なコンテンツがプラットフォーム内に溢れかえらないかという課題には、今後向き合う必要がありそうです。
情報源 (1)
- techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com