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業界動向

OpenAIのセカンダリー市場需要が急減:Anthropicへの資金流出で約6億ドル売却へ

公開 拡散指数 49

株式流通プラットフォームNext Round Capitalによると、投資家の関心がライバルのAnthropicへシフトし、OpenAIの非公開株需要が急減している。ヘッジファンドやベンチャーキャピタルなど約6社の機関投資家が、約6億ドル相当のOpenAI株の売却を打診しているという。

OpenAIのセカンダリー市場需要が急減:Anthropicへの資金流出で約6億ドル売却へ
画像:bloomberg.com

1年前であれば、セカンダリー市場に出回るOpenAIの未公開株は、数日も経たずに買い手がつく争奪戦でした。しかし今、市場の空気は一変しています。

ブルームバーグの報道によると、セカンダリー市場におけるOpenAI株の需要が急減しており、投資マネーはライバルのAnthropicへ急速にシフトしています。

6億ドルの売り注文に買い手がつかない現実

未公開株マーケットプレイスのNext Round Capitalを率いるケン・スマイス氏によると、ここ数カ月でOpenAI株への関心が著しく低下しているといいます。

直近の数週間だけで、大口の持ち分を抱えるヘッジファンドやベンチャーキャピタルなど約6社の機関投資家が同社を訪れ、計約6億ドル相当のOpenAI株の売却を希望しました。昨年なら数日で売り切れていた規模ですが、スマイス氏によれば、現在は買い手がまったく見当たらない状態です。

OpenAIは最近、1220億ドルを調達して評価額を8520億ドルにまで引き上げましたが、セカンダリー市場の投資家は慎重姿勢を強めています。

対照的に、AugmentやHiiveといった他の取引プラットフォームでは、Anthropic株の需要が過去最高を記録しています。Augmentの共同創業者アダム・クローリー氏は、OpenAIの評価額8520億ドルとAnthropicの3800億ドルという評価額のギャップに着目した投資家が、値上がり前にAnthropic株を確保しようと動いていると説明しています。

ゴールドマンは手数料無料キャンペーンで売りさばく

ウォール街の大手金融機関の動きからも、その温度差は如実に現れています。事情を知る関係者によると、モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスは、ウェルスマネジメントの顧客に対して成功報酬(キャリー)を取らずにOpenAI株の仲介を始めているとのことです。

一方で、顧客がAnthropic株の購入を希望する場合、ゴールドマン・サックスは通常通り利益の15パーセントから20パーセントに相当する標準的なキャリー手数料を請求しています。手数料を無料にしなければOpenAI株が売れないという事実は、投資家の関心の所在を端的に示しています。

なぜ重要か

AI業界の動向を見守るビジネスパーソンや開発者にとって、セカンダリー市場での価格形成は、誇大広告を排したプロ投資家の本音を知る最良のバロメーターです。

評価額8520億ドルのOpenAIは、未公開企業としてはあまりにも巨大になりすぎました。今から投資してリターンを得るには、同社が歴史上例を見ない規模の収益を上げ続けなければなりません。一方で3800億ドルのAnthropicは、コーディング用途などで高い評価を得ており、投資妙味の観点で資金が集まりやすい状況にあります。

金融機関が手数料を放棄してまで在庫を処分しようとしている現状を見る限り、初期の出資者たちによる利益確定売りが強まる一方で、高値圏での新たな買い手が完全に息切れしている印象を受けます。どれほど先行者利益を持っていても、過大なバリュエーションに対して実利が伴わなければ市場は冷酷に距離を置くという、AIバブルの現実的な転換点が浮き彫りになっています。

情報源 (2)

  1. [1]
    bloomberg.com(新しいタブで開きます)原文bloomberg.com
  2. [2]

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