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OpenAIが独自のスマホ開発を計画か、2028年量産でiPhoneに対抗と報道

公開 拡散指数 53

アナリストのミンチー・クオ氏によると、OpenAIがiPhoneに対抗する独自スマートフォンの開発を進めており、2028年の量産を目指している。QualcommやMediaTekとチップを開発し、立訊精密が製造を担当する見込み。AIエージェントの統合により、iPhoneとは全く異なる体験になるという。

OpenAIが独自のスマホ開発を計画か、2028年量産でiPhoneに対抗と報道
画像:techcrunch.com

「AIが進化すれば、スマートフォンは不要になる」。ここ数年、AI業界で繰り返されてきたこの言説に、ついに現実的な答えが出たようです。ピン型デバイスや独自端末が苦戦するなか、これまで「スマホは作らない」姿勢を見せていたOpenAIが、iPhoneに対抗する独自スマートフォンの開発に舵を切ったと報じられました。

著名アナリストのミンチー・クオ氏がX(旧Twitter)で明かしたところによると、OpenAIは2028年の量産開始を目指して独自スマートフォンの開発を進めています。

クアルコムやメディアテックと協業、製造は立訊精密

クオ氏のサプライチェーン情報によると、OpenAIはプロセッサ開発でメディアテックおよびクアルコムと協業しており、ハードウェアの共同設計と独占製造パートナーには立訊精密(Luxshare)が就いているとのことです。

仕様やサプライヤーの選定は2026年終盤から2027年第1四半期にかけて確定する見込みとされています。

OpenAIは元Appleの最高デザイン責任者ジョニー・アイブ氏とAIハードウェア群を開発中であることが知られており、これまではカメラとChatGPTを内蔵したHomePod風のスマートスピーカーや、スマートグラス、スマートランプ、独自イヤホンなどが噂されていました。同社のグローバル担当役員クリス・レハネ氏も今年前半、2026年後半に初のハードウェアを発表する予定だと語っていました。しかし、今回のスマートフォン計画は、周辺機器ではなく計算プラットフォームの本丸を狙う動きです。

アプリを排し、AIエージェントがすべてを代行する

OpenAIが目指す端末は、既存のスマホとは体験が大きく異なるとクオ氏は指摘します。最大の特徴は、従来の「アプリ」を廃止し、自律型AIエージェントに作業を一任する構造です。

現在、AppleやGoogleはOSの深部へのアクセスを厳しく制限しており、外部AIがアプリを横断して自律的に操作することには限界があります。自前でハードウェアとOSスタックを抱えれば、AIは制限なくユーザーの文脈を常時把握できるようになります。

端末側で動く軽量モデルとクラウド上の大規模モデルを組み合わせ、ユーザーの意図を汲んで背後で処理を完了させる構想です。ChatGPTの週間アクティブユーザーが10億人に迫るなか、日常的な端末そのものを握る意義は計り知れません。

一方で、見方は分かれています。PerplexityのCEOアラヴィンド・スリニヴァス氏は先週、「iPhoneはAIに破壊されるどころか、AIの進化によってより価値が高まる」と発言しており、スマホの主役交代には懐疑的な声もあります。

なぜ重要か

OpenAIがスマートフォンの開発に乗り出した判断は、過去のAI専用デバイスの失敗を踏まえた非常に現実的な選択だと考えられます。画面を捨てた新しい形状を模索するよりも、人類が最も慣れ親しんだスマートフォンという土俵でOS体験を根本から再構築する方が、普及への勝算ははるかに高いからです。

ユーザーにとって、2028年の登場はまだ先の話であり、今すぐ何かを買い替える必要はありません。しかし、「アプリを探して開き、手作業で入力する」というスマートフォンの基本動作が、エージェントへの指示ひとつで完結する未来が現実味を帯びてきました。

業界全体で見れば、これはAppleやGoogleの独占に対する直接的な宣戦布告です。現在OpenAIはAppleと提携してSiriに機能を提供していますが、他人の庭で戦う以上、30%の手数料やプライバシー制限の壁に縛られ続けます。独自端末を持つことで、継続的で高解像度なユーザーデータを直接取得できるメリットは巨大です。

ただし、ハードウェア事業の難易度は極めて高く、通信認証や放熱設計、世界規模のサプライチェーン管理はソフトウェア企業にとって巨大な壁です。2028年までにAppleやGoogleも自前のOSエージェントを高度に磨き上げてくるはずで、OpenAIがその防壁を突破できるかはまだ未知数です。

情報源 (2)

  1. [1]
    9to5mac.com(新しいタブで開きます)原文9to5mac.com
  2. [2]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)報道techcrunch.com

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