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OpenAI、完全自律型「AI研究者」の開発に注力 9月にインターン、2028年に本格導入へ

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OpenAIのチーフサイエンティストが、複雑な研究課題を自律して解く「AI研究者」の実現に舵を切ったと明かした。2026年9月に数日分の作業をこなす「AIインターン」を出し、2028年にマルチエージェント体制へ広げる計画だ。科学研究の加速が期待される一方、長時間の自律運用に伴うミスの抑制が課題となる。

OpenAI、完全自律型「AI研究者」の開発に注力 9月にインターン、2028年に本格導入へ
画像:technologyreview.com

今のAIプログラミングツールが優秀なアシスタントだとすれば、OpenAIが次に狙っているのは研究室そのものの完全自動化です。

OpenAIのチーフサイエンティストであるJakub Pachocki氏は、同社が長期的な研究の舵を大きく切り、自律型「AI研究者」の開発に全力を注いでいることを明らかにしました。

推論モデルやエージェント技術、解釈可能性の研究を束ね、データセンターの中に研究所を丸ごと構築することを今後数年間の最優先目標に据える方針です。

9月にインターン、2028年に本格的なチームへ

同社は具体的な開発スケジュールも公表しています。まず今年9月までに、人間なら数日かかる課題を自力でこなす「自律型AI研究インターン」を立ち上げます。

このインターンを足がかりに、2028年には複数のエージェントが連携して動く本格的な科研システムの公開を目指します。数学の難問や物理の証明、バイオ、化学の実験設計から政策の検討まで、テキストやコードで表現できる課題をまるごと任せる想定です。

社内ではすでに変化が起きています。Vimで自らコードを書くことにこだわってきたPachocki氏自身、現在は複数のCodexエージェントを束ねて実験を回すスタイルにシフトしており、かつて1週間かかっていた作業が週末だけで片付くようになったと語っています。

長時間の自律運用に潜む落とし穴

もっとも、外部の専門家からは冷静な指摘も出ています。

アレン人工知能研究所の研究者であるDoug Downey氏は、タスクを何段階も連結して実行させる場合、途中で生じるわずかなミスが積み重なり、結果全体が狂ってしまうリスクを警告しています。

また、人間の監視なしに長時間の研究を自律実行させた場合、意図しない逸脱や暴走をどう防ぐかという安全上の課題も残ります。

OpenAIは現在、モデル自身に推論過程を「下書き」として記録させ、別のモデルでその内容を常時監視する仕組みを試しています。安全性が完全に担保されるまでは、外部と遮断されたサンドボックス内での運用が前提になるとPachocki氏は説明しています。

なぜ重要か

私たちは、この動きがAI開発の主戦場を「人間の作業補助」から「科学自体の自動化」へと押し上げる重要な転換点になると考えています。

これまでの競争はコード生成や文章作成といった局所的な時短が中心でした。しかし自律型研究者が実現すれば、AI自身が次の科学的発見やモデル改善を主導する段階に入り、技術開発のスピードは根本から変わります。

現場の研究者やエンジニアにとっては、日々の定型的な検証作業から解放されるメリットがある一方、課題の設定と結果の検証に特化する能力がこれまで以上にシビアに問われることになります。数日間にわたる自律思考でミスをどう抑え込むのか、OpenAIが提示する青写真の真価は秋のインターン登場で試されるはずです。

情報源 (1)

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    technologyreview.com(新しいタブで開きます)原文technologyreview.com

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