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OpenAI、「GPT-4o」のファインチューニングを提供開始

公開 拡散指数 52

OpenAIは全有料ティアの開発者向けに「GPT-4o」のファインチューニング機能の提供を開始した。わずか数十件のサンプルから独自の構造やトーンを学習可能で、9月23日までは組織ごとに1日100万トークンの訓練枠が無料で提供される。

OpenAI、「GPT-4o」のファインチューニングを提供開始
画像:openai.com

最先端の AI モデルに自社独自のルールやコード規約を守らせるため、プロンプトに大量の前提条件を詰め込み、トークン費用と格闘してきた開発者に朗報です。

OpenAI は、主力フラッグシップモデルである GPT-4o のファインチューニング提供を開始しました。有料利用枠のすべての開発者がダッシュボードから利用できます。

9 月 23 日までの期間限定で、1 組織あたり毎日 100 万トークン分の GPT-4o 訓練が無料で提供されます。軽量版である GPT-4o mini の場合は、1 日あたり 200 万トークン分が無料になります。

数十件のデータから調整可能、明確な価格体系

OpenAI によると、わずか数十件の学習データを用意するだけでも、特定業務に合わせた口調の変更や複雑な指示の遵守で高い効果が得られます。

訓練費用は 100 万トークンあたり 25 ドルに設定されています。訓練後の推論コストは、入力が 100 万トークンあたり 3.75 ドル、出力が 15 ドルです。

データのプライバシーも担保されています。入力データや学習成果物はすべてユーザーが所有し、他モデルの学習に流用されることはありません。また、不正利用を防ぐための自動安全評価システムも同時に稼働します。

早期検証ではベンチマーク首位を更新

先行テストに参加したパートナー企業からは、すでに圧倒的な数値が報告されています。

ソフトウェア開発支援ツールの Genie を手掛ける Cosine は、エンジニアの実務データを学習させた GPT-4o を採用しました。その結果、SWE-bench Verified で 43.8 パーセント、SWE-bench Full で従来の 19.27 パーセントを大幅に上回る 30.08 パーセントを記録し、同指標で過去最大の伸び幅を達成しました。

Fortune 500 企業向けにソリューションを提供する Distyl も、SQL 生成ベンチマークの BIRD-SQL で実行精度 71.83 パーセントを叩き出し、リーダーボードで 1 位を獲得しました。

なぜ重要か

プロンプトエンジニアリング頼みだった現場にとって、今回のアップデートは実用性とコストの両面で大きな価値をもたらすと私たちは考えます。長大な指示文を毎回送信する必要がなくなるため、レイテンシと継続的な推論コストを大幅に抑制できます。

社内固有のフォーマットやプログラミング規約を厳格に守らせたい開発者なら、無料枠がある今のうちに試す価値は十分にあります。

業界全体で見れば、Claude 3.5 Sonnet などが強みを見せるコード領域において、自社データで強化できる GPT-4o は強力な対抗手段になります。汎用モデルの性能競争から、顧客データを取り込んだ垂直統合の囲い込みへ競争軸が移りつつあります。

一方で注意も必要です。ファインチューニングは応答の形式や振る舞いを整えるのには長けていますが、未知の知識を新たに教え込む魔法ではありません。質の低い学習データを投入すると、かえってハルシネーションを招くリスクがあります。

情報源 (1)

  1. [1]
    openai.com(新しいタブで開きます)原文openai.com

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