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画像・動画生成

OpenAIが「ChatGPT Images 2.5」公開:生成速度が最大50%向上、手描きスケッチ機能も

公開 拡散指数 56

OpenAIは画像生成モデル「ChatGPT Images 2.5」を発表した。前代比で生成遅延を最大50%削減し、参照画像の忠実度や複数回にわたる編集精度を向上。ラフ画から画像を生成できる「Sketch」機能も全ユーザー向けに提供を開始した。

OpenAIが「ChatGPT Images 2.5」公開:生成速度が最大50%向上、手描きスケッチ機能も
画像:openai.com

AIで思い通りの画像を生成しようとするとき、最大の壁は「頭の中にある構図を言葉だけで伝える難しさ」でした。プロンプトをどれだけ工夫しても配置がズレたり、靴の色だけを変えたいのに顔ごと別人に描き直されたりする経験は誰にでもあるはずです。

OpenAIは9月8日、こうした不満を解消する新世代の画像生成モデル「ChatGPT Images 2.5」を発表しました。

発表によると、Images 2.5は従来のImages 2.0と比較して生成にかかる待ち時間を最大50%短縮しました。陰影の描写がより自然になり、細部の質感が向上したほか、参照元の人物や物体の特徴を保ったまま編集できる精度が高まっています。毎週30億枚以上の画像が生成されている同サービスにおいて、今回のモデルはChatGPT、ChatGPT Work、Codexの全ユーザーを対象に、デスクトップ、モバイル、Web版で順次提供が始まっています。

落書きから写実的な画像を生成する「Sketch」機能

今回のアップデートで最も目を引くのは、文字入力だけに頼らない操作性の導入です。

ChatGPTの入力欄に「@Sketch」と打ち込むと専用のキャンバスが開き、画面上に直接スケッチを描けるようになりました。マウスで殴り書きしたような粗い猫の落書きでも、AIが構図のガイドとして読み取り、指示通りのリアルな写真へと仕上げてくれます。

さらに、生成された画像の一部分に直接コメントを残してピンポイントで修正を指示できる機能も追加されました。全体のバランスを崩すことなく、猫の目の色だけを青から緑に変更するといった細かな調整が可能です。

制作の取っ掛かりを支援する仕組みとして、ポスターやグッズ用のテンプレートも用意されました。プロンプトを画像と一緒に共有し、他人が自分の写真と組み合わせて再利用できる機能も備わっています。

開発者向けAPIには、用途の異なる2つのモデルが投入されました。大量処理やリアルタイム性が求められる用途向けの「GPT-Image-2.5 Flare」は、前世代より50%高速化されています。一方の「GPT-Image-2.5 Sunburst」は、生成に時間がかかるものの、広告制作や精緻な商品画像向けに極めて高い制御精度を提供します。

外部ベンチマークのArenaでは、画像生成と編集の両部門においてSunburstとFlareが暫定首位と2位を独占し、前世代のGPT-Image-2が3位に続く結果となっています。ただし新モデルの投票数は約3000票程度であり、約7万8000票を集めている旧モデルと比べると初期段階のデータである点には留意が必要です。

なぜ重要か

私たちは、OpenAIが画質の綺麗さを競うフェーズから、実務で使える「編集の再現性」へと競争の軸を明確に移したと評価しています。

クリエイターやマーケターにとって、今すぐ試す価値は十分にあります。これまで業務利用の最大の障壁だったのは、修正のたびに画像全体が崩れてしまう「ガチャ」のような不確実性でした。手描きスケッチによる大まかな構図指定と、画像への直接コメントによる部分修正が組み合わさることで、狙ったビジュアルに到達するまでの試行錯誤は確実に減るはずです。

業界全体への影響としても、ライバル勢へのプレッシャーは小さくありません。ベンチマークの上位を自社モデルで独占しつつ、APIを高速版のFlareと高精度版のSunburstに分けた戦略は極めて現実的です。大量生成を行うサービス事業者と、1枚の完成度を突き詰めるクリエイティブ現場の双方を囲い込みにいっています。

懸念点としては、マルチターンでの対話編集を重ねた際に、本当に細部のディテールが崩れずに維持できるかどうかです。初期スコアの高さが、過酷な実制作の現場でも本物であるかどうかが今後の焦点になります。

情報源 (2)

  1. [1]
    openai.com(新しいタブで開きます)原文openai.com
  2. [2]
    theverge.com(新しいタブで開きます)報道theverge.com

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