OpenAI、初の開発者会議「DevDay」を11月6日に開催へ
OpenAIは初となる開発者向けカンファレンス「OpenAI DevDay」を11月6日に開催すると発表した。基調講演やセッションで新ツールが公開され、オンライン配信も予定されている。同社ツールを使う開発者は200万人を超えるが、現地参加枠は数百人に絞られる。
AppleにはWWDCがあり、GoogleにはGoogle I/Oがあります。そして今、OpenAIも独自の開発者イベントを開催する段階に入りました。
OpenAIは9月6日、同社初となる開発者会議「OpenAI DevDay」を11月6日に開催すると発表しました。1日限りのイベントで、基調講演や同社技術スタッフによるセッションが行われます。基本は対面形式ですが、基調講演など一部のセッションはオンラインでライブ配信される予定です。
会場は数百人限定、GPT-5ではなく機能拡張に注目
現地への参加枠はかなり狭き門になりそうです。登録受付は数週間以内に始まりますが、現地の参加人数は数百人の開発者に制限されます。
発表内容について、同社は新しいツールのプレビューやアイデアの交換を行うと予告したのみで、詳細は明かしていません。ただし、GPT-5の登場を期待するのは禁物です。Sam Altman CEOは4月の時点で、GPT-5のトレーニングは行っておらず当面予定もないと明言しています。
注目されているのは、これまで制限されてきた機能の解放です。現行のGPT-4は技術的に画像認識に対応していますが、プライバシーへの懸念から一般公開が見送られてきたと報じられています。今回のDevDayでこの画像認識機能の提供について進展があるかが焦点の一つです。
さらに、8月に買収したAIデザインスタジオGlobal Illuminationの活用計画や、精度不足で提供を終了したAIテキスト検出ツールに代わる新しい透かし技術などが披露される可能性もあります。
200万人の開発者と5億4000万ドルの開発コスト
なぜ今、自前の開発者会議を開くのか。OpenAIはその理由として、自社プラットフォームの規模を挙げています。現在、GPT-4やChatGPT、DALL-E 2、Whisperなどを利用する開発者は200万人を超えています。
しかし、コミュニティの拡大と同時に、商業的な成功を確固たるものにする狙いも見え隠れします。
ChatGPTで世界的な知名度を獲得し、Microsoftなどから巨額の資金提供を受けている同社ですが、The Informationの報道によると、昨年だけでも開発費として5億4000万ドル以上を費やしたとされています。これにはGoogleやMetaから優秀な人材を引き抜くための費用も含まれます。
なぜ重要か
開発者にとって、このイベントは今後のプロダクト方針を大きく左右する場になります。もしGPT-4の画像認識APIが一般提供されれば、画像入力を用いた高度な業務ツールやマルチモーダルアプリを一気に開発できるようになります。生成AIを活用しているチームにとって、11月6日の基調講演は必見です。
業界全体から見れば、OpenAIが単なる研究機関から、自前の経済圏を持つ巨大プラットフォーマーへと本格的に舵を切ったことを示しています。競合他社にとっても、開発者を自陣営にどう引き留めるかという新たなプレッシャーになります。
私たちは、このタイミングでの開発者会議の立ち上げは妥当な判断だと考えます。参加者をあえて数百人に絞る手法は、単なる派手な発表会にせず、コアな開発者と濃密な技術議論を行う意図が見て取れます。一方で、年間5億4000万ドル超とも言われる莫大なコストを抱えるなか、開発者が実際に収益化できる安定的かつ低コストなツールを提供できなければ、200万人のコミュニティを維持し続けるのは容易ではないという懸念も残ります。
情報源 (1)
- techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com
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