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業界動向

OpenAIとDellが提携、「Codex」をオンプレミスやハイブリッド環境へ

公開 拡散指数 37

OpenAIとDell TechnologiesはAIコーディングツール「Codex」をオンプレミスやハイブリッド環境で利用可能にする提携を発表した。週間開発者数400万人を超えるCodexを「Dell AI Data Platform」と連携させ、社内データを外に出さず安全にAIエージェントを運用できるようにする。

OpenAIとDellが提携、「Codex」をオンプレミスやハイブリッド環境へ
画像:openai.com

最先端の AI モデルを導入したいものの、社内の機密コードや業務データをパブリッククラウドへ送信することをセキュリティ部門が許可しない企業は少なくありません。

OpenAI と Dell Technologies は 5 月 18 日、まさにこの課題を解消するため、Codex を企業のハイブリッド環境およびオンプレミス環境へ提供する提携を発表しました。

今回の協業により、Codex は企業がデータを安全に管理・運用する基盤である Dell AI Data Platform や Dell AI Factory と直接連携することになります。

コーディング支援から業務エージェントへ

発表によると、Codex は OpenAI の中で最も急速に成長しているエンタープライズ製品の 1 つであり、現在では毎週 400 万人以上の開発者が利用しています。

導入企業はコードレビューやテストカバレッジの向上、インシデント対応だけでなく、大規模なリポジトリ全体にわたる推論にも Codex を活用しています。

さらに Codex の利用領域はプログラミングにとどまりません。ツールを横断した文脈の収集、社内レポートの作成、製品フィードバックの振り分け、見込み顧客の精査、さらには基幹システム間の業務連携を担う自律型エージェントの基盤としても使われ始めています。

こうしたエージェントが現場で役立つには、社内ドキュメントや運用ナレッジといった内部文脈へのアクセスが不可欠ですが、それらの多くはオンプレミスの厳格な環境に置かれています。

データを自社環境に留めたまま運用

Dell AI Data Platform と連携することで、企業はガバナンスが効いた社内データを外部に出すことなく、Codex に参照させることが可能になります。

加えて両社は、AI ワークロードを支える Dell AI Factory との連携も検証しています。これには Codex だけでなく、ChatGPT Enterprise や API ベースのソリューションも含まれます。

企業は自社のハイブリッド環境や Dell のオンプレミス基盤上で、データの準備やテストの実行、さらには業務システムと統合された AI アプリケーションの展開までを安全に行えるようになります。

Dell 側は、業界標準のエンタープライズインフラと OpenAI の最先端エージェント技術を組み合わせることで、実用的で安全な大規模 AI 展開への道が開かれると説明しています。

なぜ重要か

私たちは、OpenAI による Dell との提携は、エンタープライズ市場の最大の障壁を取り払う非常に合理的な一手だと考えています。

これまで金融や製造、公共分野などの大企業では、データ主権やコンプライアンスの観点から最先端 AI の本格導入が見送られるケースが多々ありました。実績のある Dell のインフラ上で閉じて運用できるとなれば、セキュリティポリシーに阻まれていた開発現場にとって、待望の現実解になる可能性があります。

業界全体にとっても、クラウド前提だったフロンティアモデルの競争が、オンプレミスのデータセンターへと本格的に雪崩れ込む転換点となりそうです。OpenAI は Dell の営業網を通じて、クラウドベンダーを介さずとも巨大な法人顧客基盤へ深く食い込めるようになります。

ただし、オンプレミスやハイブリッド環境での AI 運用は、インフラの調達コストや保守運用の負担が大きくなりがちです。クラウドと同等の柔軟性を維持しながら、高頻度で進化するモデルをどこまでスムーズに運用できるのか、導入企業側の運用能力も試されることになります。

情報源 (1)

  1. [1]
    openai.com(新しいタブで開きます)原文openai.com

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