OpenAI、月額100ドルのChatGPT Pro新プラン発表:Codex利用枠がPlusの5倍に
OpenAIは長時間の開発作業向けに月額100ドルのChatGPT Pro新プランを発表した。Codexの利用枠がPlusプランの5倍となり、Pro限定モデルや無制限の思考モデルも利用できる。5月31日までは記念キャンペーンとして最大10倍に拡大される。

ChatGPTを使って本格的にコードを書いている開発者にとって、これまでの料金プランには頭の痛い断絶がありました。
月額20ドルのPlusプランでは長時間のコーディングですぐに上限に引っかかり、その上の選択肢といえば月額200ドルのProプランしかなく、個人開発者にはハードルが高すぎたためです。
OpenAIはこの隙間を埋める新プランを投入しました。同社は4月9日、コーディング支援機能「Codex」のヘビーユースを想定した、月額100ドルの新しい「ChatGPT Pro」プランを発表しました。
Codex利用枠はPlusの5倍、5月末までは10倍に
月額100ドルの新プランでは、月額20ドルのPlusプランと比較してCodexの利用可能枠が5倍に拡大されます。複雑で長時間を要するコーディングセッションを途切れさせずに進めるための設計です。
さらに発表記念として、5月31日までの期間限定でCodexの利用枠がPlus比で最大10倍まで引き上げられます。ただし6月以降はこのボーナスが終了するため、使い心地の変化には注意が必要です。
機能面では従来のProプランと同等の権限が維持されています。専用のProモデルへのアクセスに加え、InstantモデルおよびThinkingモデルは無制限に利用可能です。
なお、従来の月額200ドルプランも廃止されたわけではありません。公式サイトの料金一覧からは一時的に外れているものの、OpenAIはメディアに対し現在も提供中であると回答しています。200ドルプランはPlus比で20倍の利用枠を持ち、並行して複数のプロジェクトを走らせる極端なヘビーユーザー向けとして差別化されています。
Claude Codeへの明確な対抗策
今回の価格設定は、競合であるAnthropicの「Claude Code」および月額100ドルのClaude Maxプランを真正面から見据えたものです。
OpenAIの広報担当者は、新設した100ドルプランについて、Claude Codeと比較して1ドルあたりで提供できるコーディング処理能力が上回るよう設計したと明言しています。
あわせて開示された数字によると、Codexの週間アクティブユーザー数は世界で300万人を突破しました。直近3カ月で利用規模は5倍に膨らみ、前月比70パーセント以上のペースで成長を続けているとのことです。
なぜ重要か
Codexを日常の開発環境に組み込んでいるエンジニアや個人開発者にとって、20ドルと200ドルの間に生まれたこの選択肢は極めて実用的です。Plusの制限に悩まされていた層にとっては、5月末までの10倍キャンペーン期間中に試す価値が十分にあります。
業界全体で見れば、AIモデルの頭脳競争から「開発者向け実効キャパシティのコスト競争」へ主戦場がシフトしたことを意味します。エンジニアコミュニティで高い支持を集めていたClaude Codeに対し、OpenAIが同価格帯で真っ向から消耗戦を仕掛けた格好です。
OpenAIの打ち手は的確に見える一方、リスクも抱えています。100ドルという手頃なプロ枠でClaudeへのユーザー流出を食い止める狙いは合理的ですが、発売記念の10倍枠に慣れてしまったユーザーが、6月の通常枠(5倍)に戻った際にどれだけ不満を抱くかは未知数です。真価が問われるのはプロモーション終了後になるでしょう。
情報源 (3)
- @OpenAI(新しいタブで開きます)原文x.com
- techcrunch.com(新しいタブで開きます)報道techcrunch.com
- theverge.com(新しいタブで開きます)報道theverge.com