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OpenAI、ChatGPTとCodex向けに「高度なアカウント保護」を開始

公開 拡散指数 47

OpenAI は ChatGPT と Codex 向けに「高度なアカウントセキュリティ」の提供を開始した。従来のパスワードや SMS 復旧を廃止してパスキーや物理キーを必須化し、会話データの学習利用も自動で除外する。ただしキーを紛失するとサポートでも復旧できない。

OpenAI、ChatGPTとCodex向けに「高度なアカウント保護」を開始
画像:openai.com

もし誰かにチャット履歴を覗かれたら、そこには未発表の仕事のメモや機密データ、個人的な悩みが詰まっているはずです。

OpenAI は 4 月 30 日、ChatGPT および Codex 向けに、不正アクセス対策を大幅に強化する新機能「高度なアカウント セキュリティ(Advanced Account Security)」の提供を開始しました。ジャーナリストや公職者、研究者といった標的になりやすい層を念頭に設計されていますが、希望するすべてのユーザーが任意で有効化できます。

パスワードも SMS 復元も完全廃止

この機能をオンにすると、従来のパスワードによるログインは利用できなくなります。

認証手段はフィッシング耐性のあるパスキーか、物理的な FIDO セキュリティキーに限定されます。さらに、メールや SMS を使ったアカウント復旧ルートも完全に遮断され、予備のパスキーや物理キー、事前に発行したリカバリーキーでのみ復元可能になります。

注意すべきは、すべての鍵を紛失した場合、OpenAI のサポート窓口であってもアカウントの復旧はできない点です。設定を誤れば、過去の対話データを含めて永久に締め出されるリスクがあります。

このほか、セッション有効期限の短縮やログイン通知の強化、対話履歴をモデルの学習データから自動で除外する機能も含まれます。

普及を後押しするため、OpenAI は認証キー大手の Yubico と提携し、ノート PC に挿したまま使える YubiKey C Nano とスマホ対応の YubiKey C NFC をセットにした優待パッケージの提供も開始しました。なお、最先端のサイバー防御モデルを利用する「Trusted Access for Cyber」の対象者は、2026 年 6 月 1 日までに本機能の導入が義務付けられます。

なぜ重要か

私たちは、この施策は AI が個人の「相談相手」から社会の重要インフラへ移り変わった証拠だと考えています。

仕事で機密情報やコードを日常的に ChatGPT に預けているユーザーにとって、フィッシングによるアカウント乗っ取りは深刻な脅威です。失う代償が大きすぎる層にとっては、多少の手間をかけてでも物理キーを導入して保護を固める価値は十分にあります。一方で、予備の鍵を管理しきれない一般ユーザーにとっては、サポートでも復元できない制約が重すぎるため、無理に有効化する必要はないと言えます。

業界全体で見れば、Anthropic がサイバーセキュリティ特化型モデル「Mythos」を発表するなど、AI プラットフォーム各社は防衛領域での信頼性争いを激化させています。OpenAI が利便性のための「抜け道」をあえて排し、サポート窓口による介入すら断った設計は、本気で高リスク組織を取り込もうとする強い意思を感じさせます。

情報源 (2)

  1. [1]
    openai.com(新しいタブで開きます)原文openai.com
  2. [2]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)報道techcrunch.com

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