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業界動向

OpenAIがカメラ新興Glass Imagingを3億ドル超で買収:元Apple開発者が創業

公開 拡散指数 49

米紙報道によると、OpenAIがスマートフォン向けカメラ技術のGlass Imagingを3億ドル超で買収した。Appleでポートレートモード開発を率いた技術者が創業し、AIで一眼レフ並みの画質を実現する。独自ハードウェア開発に向けた布石とみられる。

OpenAIがカメラ新興Glass Imagingを3億ドル超で買収:元Apple開発者が創業
画像:techcrunch.com

スマートフォンのカメラは、薄い筐体に収めるという物理的な限界に長年直面してきました。一眼レフ並みの画質を求めればカメラ部分が大きく出っ張るのが当たり前だった中、AIで光学の壁を直接乗り越えようとする企業に白羽の矢が立ちました。

The Wall Street Journalの報道によると、OpenAIはスマートフォン向けカメラ技術を開発するスタートアップ「Glass Imaging」を3億ドル以上で買収しました。同社はこれまで約3000万ドルの資金調達を実施しており、昨年の評価額約1億ドルから大幅なステップアップ買収となります。

iPhone「ポートレートモード」開発者が創業

Glass Imagingは2019年に米カリフォルニア州ロスアルトスで設立されました。創業者のZiv Attar氏とTom Bishop氏は、かつてAppleでiPhoneの「ポートレートモード」開発を率いた元エンジニアです。

二人が取り組んできたのは、スマートフォンの小型レンズが抱える物理的制約の克服です。一般的な画像生成や撮影後のAIレタッチとはアプローチが根本から異なります。

Glass Imagingは、各スマートフォンのカメラハードウェアの特性をニューラルネットワークに学習させています。シャッターを切ったまさにその瞬間に光学的な歪みや欠陥を補正し、一眼レフに迫る高精細な画像を生成する仕組みです。

Jony Ive氏とのハードウェア構想への布石

OpenAIはこの買収についてコメントしていませんが、同社が独自ハードウェアの開発を進めているという噂は絶えません。スマートフォンやイヤホン、AIコンパニオンデバイスなどの開発が取り沙汰されています。

同社は2025年に、CEOのSam Altman氏と元Appleの伝説的デザイナーJony Ive氏が共同設立したハードウェア企業「io」を65億ドルで買収した経緯があります。

ポートレートモードの生みの親たちを傘下に収めたことで、OpenAIのハードウェア開発陣における元Apple幹部・エンジニアの存在感はさらに高まりました。

なぜ重要か

一般ユーザーがこの技術を今すぐ試すことはできませんが、将来登場するであろうOpenAIの端末は、出っ張りのない薄型デザインでありながらプロ級の写真が撮れるデバイスになる可能性があります。マルチモーダルAIにとって、現実世界を正しく捉える視覚入力の質は生命線です。

業界全体にとっても、AppleやGoogleが長年築いてきたコンピュテーショナルフォトグラフィの牙城に、AIモデル大手が真正面から切り込む展開になります。

アプローチとしては非常に理にかなっています。複雑なレンズ機構の製造で既存メーカーと戦うのではなく、ソフトウェアと学習モデルで光学の欠点を打ち消す手法は、OpenAIの強みを活かせる戦い方です。

とはいえ、ハードウェア開発はソフトウェアとは比較にならない製造上の難関が待ち受けています。3億ドルという高額な買収に見合うだけの完成度を持った市販デバイスを実際に世に送り出せるかどうかは、まだ見守る必要があります。

情報源 (2)

  1. [1]
    wsj.com(新しいタブで開きます)原文wsj.com
  2. [2]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)報道techcrunch.com

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