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英O2がAIおばあちゃん「Daisy」公開、詐欺電話を無駄話で最長40分撃退

公開 拡散指数 35

英携帯キャリアO2は詐欺対策AI「Daisy」を公開した。複数のAIモデルを組み合わせた極めてリアルな「おばあちゃん」が自律的に詐欺電話へ応答し、取り留めのない世間話で最長40分も詐欺師の時間を浪費させ、一般市民への被害を防ぐ。

英O2がAIおばあちゃん「Daisy」公開、詐欺電話を無駄話で最長40分撃退
画像:thefastmode.com

詐欺電話がかかってきたら、多くの人はすぐに切るか、怒って通話を終えるはずです。しかし、それでは犯行グループに痛手を与えることはできません。

深刻な特殊詐欺の急増に直面している英国で、大手通信事業者 O2 がユニークな対策を打ち出しました。詐欺対策チームの新たな「詐欺師対応責任者」として配属されたのは、デイジー(Daisy)と名付けられた架空の AI おばあちゃんです。

詐欺師を翻弄する AI おばあちゃん

デイジーの目的は、詐欺電話に応答し、本物の人間そっくりの世間話や脱線したおしゃべりを延々と続けて、犯行グループの時間を可能な限り奪うことです。

YouTube で有名な詐欺バスターのジム・ブラウニング氏の協力を得て開発されたこのシステムは、複数の先端 AI モデルを組み合わせて構築されています。人の手を介さずにリアルタイムで詐欺師の言葉を聞き取り、即座に自然な受け答えを返すことができます。

デイジーの話し方は極めて自然で、本物の高齢者と区別がつきません。要領を得ない話を延々と繰り広げることで、複数の詐欺師を一度に 40 分間も通話に拘束することに成功しました。

犯人がデイジーと無駄話を続けている間、現実の一般市民が被害に遭うリスクを確実に減らすことができます。

組織化する詐欺コールセンターへの対抗策

ヴァージン・メディア O2 の詐欺対策ディレクターであるマレー・マッケンジー氏によると、現在では英国人を標的とした常設の詐欺コールセンターが海外などで組織的に運営されています。

自らも詐欺被害の経験があるインフルエンサーのエイミー・ハート氏もこの取り組みに賛同し、どれほど巧妙な手口であっても少しでも怪しいと感じたら電話を切り、正規の番号にかけ直すよう呼びかけています。

O2 はこうした AI おとりに加え、モバイル利用者向けに AI を活用した迷惑電話検出や発信者番号通知を無料で提供しています。毎月数百万件規模の不正な SMS や通話をブロックしており、ユーザーに対しては不審な連絡を専用番号「7726」に通報するよう求めています。

なぜ重要か

私たちは、この取り組みが生成 AI の特性を突いた非常にスマートな防犯アプローチだと考えています。

これまでの通信キャリアの対策は、着信拒否やフィルターといった「防御」が中心でした。しかし発信元番号の偽装が容易な現在、いたちごっこから抜け出すのは困難です。デイジーの賢い点は、相手の時間と人件費を直接奪い、詐欺グループの投資対効果を狂わせる「攻めの防御」に出たところにあります。

ユーザー自身がこのツールを直接操作できるわけではありませんが、インフラ側が詐欺電話を吸収してくれる意義は大きいです。また、電話口の相手がいかに人間らしく聞こえても信用してはならないという教訓を広く周知する啓発効果もあります。

一方で懸念されるのは、今後の技術的な対抗戦です。通信会社が AI おばあちゃんを作れるのであれば、詐欺集団側も通話業務を AI エージェントに自動化してくるはずです。近い将来、AI 同士が電話口で互いを騙し合う奇妙な光景が日常化するかもしれません。

情報源 (1)

  1. [1]
    thefastmode.com(新しいタブで開きます)原文thefastmode.com

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