NVIDIAの時価総額が3.34兆ドルに Microsoft抜き世界首位
火曜日、NVIDIAの株価が3.6%上昇して時価総額が3兆3400億ドルに達し、Microsoftを抜いて世界で最も価値のある上場企業となった。データセンター向けAIチップ市場の約80%を握り、株価は今年だけで170%以上急騰。生成AIブームが米ハイテク大手の勢力図を塗り替えた。

長年にわたり世界時価総額首位の座を争ってきたのは、AppleとMicrosoftの2社でした。その構図が火曜日、PCゲーマー向けグラフィックボードで知られてきた半導体メーカーによって塗り替えられました。
6月18日の米株式市場でNvidiaの株価は3.6%上昇し、時価総額は3兆3400億ドルに達しました。これにより、3兆3200億ドルのMicrosoftと3兆2900億ドルのAppleを抜き去り、世界で最も価値のある上場企業となりました。
同社は今月初めに初めて時価総額3兆ドルを突破してAppleを抜いたばかりですが、それからわずか2週間足らずで首位の座まで駆け上がった形です。
2年足らずで株価9倍、AIインフラの独占
Nvidiaの株価は年初来で170%以上上昇しています。生成AIブームが本格化する直前の2022年末と比較すると、実に9倍以上の暴騰です。
この急伸により、共同創業者兼CEOのジェンスン・フアン氏の純資産は約1170億ドルに達し、Forbesの富豪ランキングで世界11位に浮上しました。
株価を支えているのは、データセンター向けAI半導体における約80%という圧倒的な市場シェアです。OpenAI、Microsoft、Alphabet、Amazon、Metaといった名だたるハイテク大手が、モデル開発と運用に必要なチップの確保に奔走しています。
直近の四半期決算では、データセンター部門の売上高が前年同期比427%増の226億ドルに達し、全社売上の約86%を占めるまでになりました。また、6月7日には1株を10株に分割する株式分割を実施しており、ダウ工業株30種平均への採用に向けた地ならしも進んでいます。
最大の顧客を時価総額で追い抜く構図
今回の首位交代で特に象徴的なのは、NvidiaとMicrosoftの関係性です。
Microsoft自身も今年株価を約20%伸ばしています。OpenAIへの巨額出資を通じて自社サービスにAIを組み込み、Copilot+ PCを発表するなどAI競争の先頭を走ってきました。
しかし、Microsoftのクラウド「Azure」を動かすためのGPUを大量に供給しているのはNvidiaです。ゴールドラッシュで金を掘る側よりも、ツルハシを供給している側の企業価値が上回ったことになります。
なぜ重要か
Nvidiaの首位獲得は、テクノロジー業界のパワーバランスがソフトウェアや端末から、物理的な計算インフラへと完全にシフトしたことを示しています。
AI開発者やスタートアップにとっては、当面の間Nvidiaのエコシステムに依存せざるを得ない現実を再認識させる出来事です。計算リソースの需要が逼迫し続ける限り、コスト負担は依然として重いまま推移すると考えられます。
一方で、このポジションが盤石であり続けられるかには懸念もあります。Nvidiaの売上の大半は少数の大手クラウド事業者に依存しており、そのMicrosoftやAmazon、Googleはいずれも自社製AIチップの内製化を急いでいます。
CUDAをはじめとするソフトウェアの囲い込みは強力ですが、現在の市場評価は将来への完璧な成長を織り込んだ水準です。大手顧客の設備投資が一巡した際や、内製チップへの移行が進んだ際に、この圧倒的な利益率を維持できるかが今後の試金石となります。
情報源 (3)
- axios.com(新しいタブで開きます)原文axios.com
- cnbc.com(新しいタブで開きます)報道cnbc.com
- theverge.com(新しいタブで開きます)報道theverge.com