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30秒の自撮り動画で血圧や心拍数を測定、NuraLogixがCESで「Anura」披露

公開 拡散指数 31

先週、NuraLogixはCESでヘルスケアアプリ「Anura」を公開した。通常のスマホカメラで30秒間の自撮り動画を撮影すると、AIが顔の血流変化を捉え、心拍数や血圧、ストレスなど1,000以上の指標を推定する。約35,000人のデータで学習しており、手軽な健康管理を目指すが、臨床診断の代わりにはならない。

30秒の自撮り動画で血圧や心拍数を測定、NuraLogixがCESで「Anura」披露
画像:petapixel.com

スマホで30秒間の自撮り動画を撮るだけで、心拍数や血圧、さらにはストレスレベルまで測れる時代が近づいています。

カナダのヘルスケア企業NuraLogixは、先週ラスベガスで開催されたCESにおいて、自社アプリ「Anura」の技術を披露しました。スマートフォンに搭載された通常のカメラで顔を撮影するだけで、AIが1000項目以上の健康状態を評価できるとしています。

人間の皮膚の「透け感」をAIで読み取る

一見すると信じがたい技術ですが、仕組みは光学と生理学に基づいています。

NuraLogixがTechCrunchに語ったところによると、人間の皮膚は半透明であり、光の波長が皮膚の下の層で反射することを利用しています。この反射光を分析することで、顔の血流パターンを捉えることが可能です。

心拍や体調、感情が変化すると、顔の微細な血流や肌の色味も変わります。人間の目では判別が難しい変化を、スマホのカメラとAIエンジン「DeepAffex」が検出します。このAIは、約3万5000人の被験者データと従来の計測機器を照らし合わせて学習されています。

Anuraが測定できる項目は多岐にわたります。心拍数や血圧といったバイタルサインに加え、ストレスやうつ傾向などのメンタル状態、さらにはBMIや肌年齢も算出します。高血圧や脳卒中、心血管疾患のリスク、血糖値の傾向、呼吸パターンの乱れなども指摘できるとしています。

ただし同社は、Anuraは医師の臨床判断に代わるものではなく、疾患の診断や治療、予防を目的とした医療機器ではないと明確に注記しています。

なぜ重要か

私たちは、専用ハードウェアを一切買わずに健康モニタリングができる「敷居の低さ」が最大の価値だと考えています。

日常的なバイタル測定といえばスマートウォッチが主流ですが、充電や装着の手間が伴います。Anuraの仕組みなら、手元にあるスマホのカメラだけで済むため、高齢者や遠隔医療の現場でも導入コストがほぼかかりません。オンライン診療の前に患者が30秒撮影するだけで基礎データが揃うなら、診察の効率は大幅に上がります。

一方で、精度に対する懸念は拭えません。室内の照明環境やカメラの解像度、肌のトーンの違いによって反射光の捉え方は大きく左右されます。3万5000人の学習データがあるとはいえ、多様な環境下で医療水準に近い信頼性を維持できるかはまだ未知数です。

また、うつや脳卒中リスクといった重い項目を簡易アプリに突きつけられたユーザーが、無用な不安を抱くリスクもあります。現状では本格的な診断ツールというより、日々の体調変化に気づくための補助機能として捉えるのが賢明です。

情報源 (1)

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    petapixel.com(新しいタブで開きます)原文petapixel.com

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